ソユーズ基地で見た!旧ソ連宇宙開発の悲しい歴史  がれきの下に…

香取啓介
朝日新聞科学医療部記者

組み立て場から搬出されるソユーズロケット。奥の建物の屋根が壊れている=4日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地、鬼室黎撮影

 日本人宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)の乗るソユーズ宇宙船が、7月7日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。順調に飛行し、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在が始まっていますが、取材のため訪れた現地で、信じられない光景を目にしました。施設の屋根が壊れ鉄骨がむき出しになっているのです。ロケット打ち上げの最前線とも思えないこの風景……調べてみると、ロシアの宇宙開発の「悲しい歴史」が見えてきました。

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