「少年自衛隊」、電話ボックスの自由時間 集団生活・訓練・家族…

川村直子
朝日新聞映像報道部記者

電話の順番を待つ和久巧凌さん(16)。レスリングで東京五輪を目指す。自衛官になって、病気の母に早く自立した姿を見せたい、とこの学校を選んだ=2015年4月、神奈川県横須賀市

 日本でただひとつ、15~19歳の少年たちが中学卒業後、自衛隊員として訓練をうける全寮制の学校が横須賀にあります。厳しい訓練と10代の日常。「役に立つ人になりたい」と入隊の理由を語る一方に、「家族を思い出して……」と寂しさに涙ぐむ場面にも出会いました。安保法が施行されて自衛隊の役割が大きく変わろうとしているいま、1年にわたった取材の記録を届けます。(朝日新聞映像報道部記者・川村直子)

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