「元少年A」自ら発信 少年法「想定外」の事態、どう向き合えば?

自ら「元少年A」と名乗り手記を世に問うた、神戸連続児童殺傷事件の加害男性。一方で少年法は、成人後も加害者のプライバシーを保護している。一連の振る舞いは、そもそも少年法が想定していたものなのか。彼の自己表現に、社会はどう向き合うべきなのか。

北林慎也
朝日新聞記者

「元少年A」の著書

 自ら「元少年A」と名乗り手記を世に問い、一部報道によるとホームページまで開設し、出版社に心情を吐露する手紙を送ったとされる神戸連続児童殺傷事件の加害男性。一方で少年法は、少年犯罪に関して本人が特定できる報道を禁じてプライバシーを保護している。加害男性の一連の振る舞いは、そもそも少年法が想定していたものなのか。更生したと認められて社会復帰した彼の自己表現に、社会はどう向き合うべきなのか。専門家に聞いた。

続きを読む