国立競技場、57年前は華々しく落成式 「科学の粋」「世界的水準」

総工費13億円で1958年に完成した旧国立競技場。新競技場とは対照的に、当時の新聞紙面からは、称賛と感嘆がうかがえます。

北林慎也
朝日新聞記者

旧国立競技場であった東京五輪開会式=1964年10月10日

 2020年東京五輪の主会場となる新国立競技場の総工費が2520億円に膨らみ、論議を呼んでいます。一方、旧国立競技場は総工費13億円で1958年3月に完成しました。設備投資主導で高度経済成長期に入っていた当時。落成式の様子を伝える当時の新聞紙面からは、国の威信をかけた立派なハコモノへの称賛と感嘆がうかがえます。

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