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「覚えても毎年忘れる…」見分けつかないアヤメ3種〝攻略表〟が話題
毎年、この時期になると見かけるハナショウブ…いや、アヤメ?それともカキツバタ…?なんとも似すぎていて区別ができないアヤメ3種。そんな人たちのために、自然ガイドがXに投稿した見分け方が話題になっています。これで、今年からはばっちり見分けがつくかも?
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの「アヤメ3種」の見分け方を投稿したXのポストが注目を集めました。投稿したのは「自然ガイドのくますけ」さん(@kumasuke902)です。
自筆のイラストとともに、つい誰かに伝えたくなる自然の豆知識を日々、発信しています。
投稿には、「毎年ややこしい『あやめ3種』覚えたと思っても忘れますよね。笑 花びらの、模様や線の色でも見分けられますが、どこに咲いているかと、開花時期でもおおよそ分けられます」と書かれています。
これに、「いつも迷う」「我が家に咲いていた花はアヤメだったのですね」「わかりやすい!」「これは保存版」といったコメントが寄せられ、3万ものいいねが付きました。
毎年ややこしい「あやめ3種」覚えたと思って忘れますよね。笑
— 自然ガイドのネタ帳 (@kumasuke902) May 12, 2024
花びらの、模様や線の色でも見分けられますが、どこに咲いているか(土)と、開花時期でもおおよそ分けられます。
ちょうどこれから開花時期がかぶる「ややこしシーズン」にインするので、これで予習復習しておきましょう! pic.twitter.com/QMzUorCrKy
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブはすべて「アヤメ科」の植物。たしかに花もよく似ていて、どれがどれかは見分けが付きにくいです。
くますけさんに詳しく聞きました。
アヤメは5月上旬に草地・畑で咲きます。花びらに模様があるのが特徴だそう。
一方、カキツバタは5月中旬に水辺で開花します。花びらに白い線があります。
ハナショウブが咲くのは5月下旬。湿地にあり、花びらには黄色の線があるのが特徴です。
「時期については地域差があると思いますが、関東周辺で最近の気候だとこんな感じです」と教えてくれました。
他にも、アヤメの葉は1cmくらいで幅が細く、カキツバタの葉は幅が2〜3cmと太く、ハナショウブの葉は幅が細くて真ん中に軸が目立つといった違いもあるそうです。
これでアヤメ3種は区別しやすくなったと思います。ただ、さらにややこしくしているのが「ショウブ」です。
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブは3種ともアヤメ科ですが、実は、菖蒲湯などに使う「ショウブ」はこの3種とは別物とのこと。
くますけさんも「これがややこしさの一因にもなっています。菖蒲湯のショウブはハナショウブとは別物です。また、漢字で菖蒲はアヤメとも読むし、ショウブとも読みます。ほんとうに混乱します」と話します。
ショウブは強い香りがあり、葉が剣のような形をしています。黄緑色の小さな実のような花がつきます。
自然ガイドとして活動するくますけさんは、アヤメ3種については特に「咲く時期と土壌」で見当をつけているとのこと。
「ちょうどこれからアヤメ3種の開花時期がかぶる『ややこしシーズン』になるので、これで予習復習しておきましょう」と話しています。
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