ネットの話題
毎日移動する駅前のパンダ 誰が動かしているのか調べてみた
JR御徒町駅前の広場にあるパンダ像が、ほぼ毎日移動している――。SNSでそんな投稿が話題になりました。誰が何のために動かしているのか。関係者に取材してみると、意外な答えが返ってきました。(朝日新聞デジタル企画報道部・武田啓亮)
話題になったのは、JR御徒町駅南口にある「おかちまちパンダ広場」にあるパンダ像です。
この広場には8体ほどの小さなパンダ像が設置されているのですが、この像の並びがほぼ毎日変化しているというXの投稿が話題になりました。
SNS上では「知らなかった」「本当?今度からチェックしとこう」と驚いた人も多いようです。
いったい誰が像を動かしているのでしょうか。
台東区のHPを見ると、この広場は区で管理しており、イベントなどを開催する際は区に申請を出す必要があるようです。
台東区に小さなパンダ像について取材してみると「広場については区で管理していますが、パンダ像は地元の商店会の人たちで管理されているようです」との回答が。
区の担当者から紹介された、御徒町駅南口商店会に話を聞きました。
「あのパンダたちを置くようになったのは今から6~7年前。『広場にちょっとした装飾があるとにぎやかでいいよね』という発想で設置されました」と担当者は話します。
パンダたちを誰が動かしているのかと聞いてみると、「実は、特に担当は決めていないんですよ」。
広場では休日を中心にイベントが実施されるほか、平日もキッチンカーが出店するなどしているそうです。
「あのパンダたちは、イベントの主催者やキッチンカーの方など、その時広場を使っている方に自由に動かしてもらっているんです」
広場ではこうした催しが頻繁に開かれているため、結果的に「パンダがほぼ毎日移動している」ようです。
パンダ像に関する投稿がSNSで話題になったことについて担当者は「注目してもらえるのはありがたいです。今後も『足を運べば何か楽しいことをやっている』広場を目指していきたいです」と話しています。
1/6枚