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ご当地パン・透明醬油・雨水サイダー…全国「オモシロ食」集めた理由

「みなさんの熱意がこの会場にあふれています」

取材後、購入しようと駆けつけたら、1時間の間になくなってしまっていた「サラダパン」(手前)
取材後、購入しようと駆けつけたら、1時間の間になくなってしまっていた「サラダパン」(手前)

目次

サラダパンにイギリストースト、昆布パンにいも煮カレーナン……。さまざまな「ご当地パン」を知っていますか? ほかにも全国の「オモシロ食」が勢ぞろいした販売会が、東京の百貨店で開かれています。担当者は「ぜひ出店者と話をして、熱い思いを聞いていってほしい」と語ります。

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「ホヤ」、あん餅入り…全国各地のお雑煮も

東京・日本橋の日本橋三越本店で22日まで開かれているのが「食のなんじゃこりゃ~博覧会」です。


日本橋三越本店は「地方の文化や、そこでがんばっている人を掘り起こして紹介したい」と今回の博覧会を企画。「これまでやってこなかった視点で開催したい」と「なんじゃこりゃ~」と思うような商品を選抜したといいます。

博覧会には22の企業が出店し、全国のご当地パンを集めたコーナーには100種類のパンがずらりと並びます。

刻んだたくあんをマヨネーズで和えてコッペパンに挟んだ「サラダパン」(滋賀県のつるやパン)や、「イギリストースト」(青森県の工藤パン)。「富山の昆布パン」(さわや食品)や、「山形いも煮カレーナン」(たいようパン)も。

また、各地で様々な食べ方をしている「お雑煮」の提供コーナーでは、期間中、日替わりで計6種類を味わうことができます。

取材した19日には、香川・高松市などで食べられる「白みそあん餅雑煮」、福岡・朝倉市の「筑前朝倉蒸し雑煮」、宮城・石巻市「ほや雑煮」が提供されていました。

取材した19日に販売されていたお雑煮
取材した19日に販売されていたお雑煮

地方の味、掘り起こしてこその百貨店

企画に携わった販売担当マネージャーの上野山泰誠さんは「出店者の一つ一つは、規模が大きくなかったり、地元以外に販売網を持たなかったりします。でも、それを掘り起こしてこその百貨店だと思う」と話します。

今回の企画では、各地の味の掘り起こしには、日本橋三越本店のバイヤーが力を発揮した以外に、お雑煮研究家の粕谷浩子さんの尽力があったといいます。

上野山さんは「粕谷さんはお雑煮研究のために全国を回られているので、、引き出しがいっぱいある方。多大なご協力をいただきました」と話します。

「おきうと」「のうさば」といった郷土料理を出品した福岡・宗像市の豊栄丸水産は、今回初めて百貨店の催事に出店したといいます。
「おきうと」は、海藻を固めたもので、ポン酢やしょうゆにつけて食べます。「のうさば」は、天日干しにしたホシザメを醬油ベースの調味料液に漬けるもの。

店頭に立っていた担当者は「地元以外の方から見ると、まさになんじゃこりゃ、だと思います」と笑います。

あまみずサイダー
あまみずサイダー

「出店者の熱い思いを聞いて」


17日からスタートした博覧会ですが、熊本市の調味料メーカー・フンドーダイの「透明醬油」や、日盛興産(福井県)と福井工業大学の雨水を活用した「あまみずソーダ」「あまみずサイダー」などに注目が集まっているそう。

上野山さんは、来場した人には「出店者とお話をして、思いを聞いていってほしい」と話します。

「当然、『美味しい』と思い、リピーターになってもらうのが一番」としつつ、「どんな思いで生産しているかなど、出店者さんの熱い気持ちを皆さんに知ってもらいたい」と語ります。「みなさんの熱意がこの会場にあふれています」

筆者も取材後、気になった商品を買いに各店を回りましたが、出店者は丁寧に製品の説明をしてくれました。

三陸産のワカメを購入する際には、地図を手に、どのあたりでとれたワカメなのかを説明してくれたり、宮城県産の牡蠣やホタテが使われた「潮煮(うしおに)」の製造方法を丁寧に説明してくれたりしました。

生産者の顔の見える商品とは、こういうことなのだと、改めて感じる会場でした。

注目を集める「透明醬油」
注目を集める「透明醬油」
     ◇
「食のなんじゃこりゃ~博覧会」は日本橋三越本店の本館7階催物会場で22日午後6時まで。

20日には粕谷さんによるお雑煮のトークショー、21日には北海道名寄市の「北海道なよろ もち大使」による餅つきイベントなど、他にも多くのイベントやトークショーが予定されています。https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/shops/foods/foods/shopnews_list/shopnews034251.html
 

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