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神経衰弱「マジで草。」 葉物野菜が全部同じに見えるからゲーム化
考案者を取材しました
野菜売り場に並んでいる葉物野菜が全部同じに見えたのでカードゲームを作りました――。そんな経緯で誕生した「マジで草。」について、考案者を取材しました。
11月27日からMakuakeでクラウドファンディングが始まる「マジで草。」
葉物野菜のカードを使った神経衰弱で、セット内容は野菜カードが20枚、名前カードが10枚、遊び方カード2枚です。
野菜はホウレン草、小松菜、パクチー、春菊、からし菜など全10種類。
名前カードには、その野菜の原産国やおすすめ料理などの雑学が書かれています。
基本的な遊び方は神経衰弱と同じで、野菜カードを裏返して置いて、同じカードを引いたら自分のものになるというもの。
名前カードを使うことで、同じカードを引いた後にその野菜の名前を宣言して3枚をそろえるという、ワンランク上の楽しみ方も可能です。
「ピーマンやニンジン、タマネギなどは色や形が違うのでわかりやすいですが、葉物野菜は見分ける自信がありません。そこで、神経衰弱を作ったら激ムズなゲームになるのではとひらめきました」
そう話すのは、考案者のもときれおがさんです。
千葉工業大学大学院に在籍していた時に「鳥のうんちシール」をヴィレッジヴァンガードで商品化。
鳥の糞をリアルに再現したシールで「これが貼ってある自転車をわざわざ選んで盗もうと考える人はいないはず」というアイデアから生まれたグッズでした。
大学院卒業後は、総合文具メーカーの「プラス」に入社し、使っていくうちに消しゴムが富士山になっていく「エアイン 富士山消しゴム」を考案。
現在は独立して「ソロデザインオフィスMONT」を立ち上げ、はフリーのクリエイターとして活動中です。
「私は、ホウレン草と小松菜さえも見分けがつかなかったですが、ゲームを作ってむしろ詳しくなったので、もう間違えることはないと思います」
カードに使われている野菜の写真は、いずれも自ら購入して撮影。
いい感じのサイズをそろえるために、スーパーを何軒もハシゴしたといいます。
10種類の野菜を一気には食べられないため、3種類ずつ購入して地道に撮影。
ホウレン草のおひたしやわさび菜のサラダなど、普段は作らないような料理を作っておいしくいただいたそうです。
「このゲームがあれば、私と同じように葉物野菜の見分けがつかない人が野菜について学ぶきっかけになると思います」
クラウドファンディングでは、コースに応じてオリジナルステッカーやTシャツ、タンブラーなどのリターンを用意。
パッケージの「マジで草。」の「マジ」の部分を自分の名前や会社名に変更できるコースもあるそうです。
「製造を前倒して年内にお届けできるように調整しました。ぜひ、お正月に家族や友人と遊んで欲しいです」
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