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「好きこそ正義!」木彫り〝バターしみしみパン〟制作の小学生が個展

初めての地元開催です

個展には数々の木彫り作品が並んでいました(お皿にのっている食べ物はすべて木彫りです)
個展には数々の木彫り作品が並んでいました(お皿にのっている食べ物はすべて木彫りです)

目次

小学2年生のときに作った木工作品「バターしみしみパン」がSNSで話題になり、その後も毎年木彫り作品を作っている小学4年生の「いっちゃん」こと、いつきさん(9)。この夏、地元で初めての展示会を開きました。念願の個展に「1人でやることが楽しみだった」とはにかみます。

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「好きこそが正義!」

8月23日、東京都小金井市の「日用品とお菓子のお店 sofar-ソファ-」の一角で、いつきさんの個展「好きこそが正義!」が始まりました。

個展では、「バターしみしみパン」や小学3年生のときに作った「ちょっとやきすぎちゃったアジ」(アジの開き)など木彫り作品4点と、「飼育員になりたい」くらい大好きなゴリラのイラスト5点、紙で作ったドレス1点の計10点が展示されています。

そのうち、展示会場になっているお店からインスピレーションを受けて作ったのが、木彫りの「クッキー」と紙で作った「ドライフラワーのドレス」です。

クッキーは、お店で売られているドライトマトとチーズのクッキーで、「おいしかったし、短い時間でも作れそうだったのでチャレンジしました」といつきさんは話します。個展を開く前の週に、100円ショップで買った木材を使って3〜4時間で作ったそうです。

ドライフラワーのドレスは、お店に飾られているドライフラワーをヒントに作りました。裾はバラの花びらをイメージしているといいます。

ドライフラワーのバラをモチーフにした紙のドレス
ドライフラワーのバラをモチーフにした紙のドレス

幼いときから工作に没頭

幼いときから工作が大好きで、家で毎日のように何かを作っていたという、いつきさん。家におもちゃはほとんどなく、おままごとのときはフェルトを切ったり、折り紙をぐちゃぐちゃにした〝レタス〟で遊んだりしていたそうです。

今回の個展のタイトル「好きこそが正義!」は、母親・たゆたゆさん(40)が「工作は集中してやるのに、宿題はなんで時間かかるのかな~?」と尋ねたときに、いつきさんから出た言葉だったといいます。

たゆたゆさんによると、小学1年生のときの面談でも、教師に「図工の時間は、作り始めたらほかに見向きもせず没頭する」と言われたそうです。

工作が日常だったいつきさんですが、2年前、地元・小金井市の木工作品コンテストに出した「バターしみしみパン」がSNSで大バズり。翌年同じコンテストに出品したアジの開きも、リアルな造形で多くの人を驚かせました。

壁にはゴリラの絵も
壁にはゴリラの絵も

〝師匠〟がサプライズ!

展示会の初日には、静岡県に住む木彫り作家・キボリノコンノさん(34:以下コンノさん)も駆けつけました。

コンノさんは、いつきさんがSNSで出会ったクリエイターのひとりで、木彫りの〝師匠〟です。コンノさんが来ることは「サプライズ」だったため、その姿を見たときいつきさんは驚きとうれしさで言葉を失っていました。

いつきさん(左)とキボリノコンノさん
いつきさん(左)とキボリノコンノさん

コンノさんは、「小学生で個展を開けるなんてすごいよ!」と祝福。ゴリラ好きのいつきさんに、自身が描いたゴリラの絵などをプレゼントしていました。

いつきさんは、これまでもコンノさんの呼びかけで大阪や静岡、東京・銀座で一緒に展示会を開いてきましたが、個展は今回が初めてです。

「展示会はやってきてるけど、1人でやることが楽しみでした。初めて地元で個展を開いたので、仲の良いお友達にも見てもらえました」

前回の展示会に続き、足を運んでくれた人もたくさんいたといい、「前に飾ったものと同じ作品もあるけど、新しい作品も展示できて良かったなと思います」と話しました。

   ◇   ◇   ◇

個展「好きこそが正義!」は8月26日まで開かれています。

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