ネットの話題
勝手に水族館にいるので… 飼育してないカラスやカモメをグッズ化
商品化の経緯を取材しました
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商品化の経緯を取材しました
おたる水族館(北海道小樽市)のオンラインショップで販売されているミニタオルがネット上で注目を集めています。「ハシボソガラス(勝手にいます)」や「ウミネコ(勝手にいます)」など、飼育していない動物たちをグッズ化しているのです。商品化の経緯を取材しました。
おたる水族館のオンラインショップ「ペン太のおみやげや」。
Tシャツやポーチ、ぬいぐるみなどが販売されており、ミニタオルも数多く販売されています。
メインはもちろん、イルカやカワウソといった館内で飼育されている動物。
ところが、飼育されていないけれど園内に入り込んでくる「カラス」「スズメ」「ウミネコ」「オオセグロカモメ」のミニタオルもあります。
しかも、それらの商品名には「(勝手にいます)」と付記されていて、飼育していないことがわかるようになっています。
先日、これらの商品がSNS上で紹介されると「勝手にいるシリーズかわいい」「商魂たくましいな」といったコメントが寄せられました。
「グッズの種類が増えるなかで、おたる水族館らしいものをと考えて企画しました」
そう話すのは、営業担当の村上小百合さんです。
2020年1月に「カラス」「ウミネコ」「オオセグロカモメ」のミニタオルを発売し、好評だったため「スズメ」も追加。
海獣公園をモチーフにしたミニタオルには、たくさんのペンギンに交じってウミネコやカラスが登場しているものもあります。
ミニタオル以外にも、ペンギンとウミネコがエサであるイカナゴを奪い合う様子が描かれたマグネットなども。
一部のグッズは館内販売のみで、オンラインショップでは取り扱っていないものもあります。
「売れ筋のミニタオルはもちろんイルカやアザラシですが、カラスやウミネコなどもそれぞれ年間100~200枚ほど売れています」と村上さん。
オリジナル商品ではありませんが、カラスのぬいぐるみなども入荷するとすぐに売れてしまうといいます。
ネットで話題になったことで、オンラインショップの注文が急増。出荷作業に追われたそうです。
「水族館に来ることができない方々にも認知していただけてありがたいです。おたる水族館らしさが伝わったのであればうれしいです」
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