連載
#30 猫と警備員、ほっこり攻防の日々
猫と警備員、七夕に見せた攻防戦 フェイントに寝たふり、でも最後は
10分間の攻防戦でした
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員さんのやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。夏の特別展が始まって1週間が経ち、初めての「攻防戦」が繰り広げられました。
『開館前👮🐈⬛opening soon』(20230707) 🎨久しぶりの(軽い)攻防となりましたニャ。#尾道市立美術館 #尾道 #猫動画 pic.twitter.com/y9Wvw0y5UW
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) July 7, 2023
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。
その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。
馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
にらみ合いー突撃ー防御ー再突破ー捕獲ーお見送り。本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました。展覧会HPはコチラ:https://t.co/LJMNYF9Vog pic.twitter.com/11m7mWVr3I
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) March 22, 2017
美術館では7月1日から、夏の特別展「超・色鉛筆アート展 神ワザ12人の彩りスタイル」が始まりました。
初日である1日にケンちゃんがやってきて、約2カ月ぶりに再会。
その後は雨の日だったり、ケンちゃんが来たものの馬屋原さんが休みだったり、という日が続いていました。
そんな中で7日朝、開館前にケンちゃんがやってきます。
自動ドアの前で寝っ転がったかと思うと、急に起き上がって突破を試みます。
馬屋原さんに両手で優しくブロックされると、素知らぬふりをして伸びをするケンちゃん。
ドアと馬屋原さんの隙間を狙って、右に左に揺さぶりをかけますが、いずれも失敗。
強行突破を図りますが、あえなくおなかのあたりを抱えられて攻防戦は終了しました。
(続き) 行くと見せかけてゴロン🎵 #尾道市立美術館 #尾道 #猫動画 pic.twitter.com/5dkcqMCjXb
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) July 7, 2023
(そのまた続き) なんとかタッチダウン!#尾道市立美術館 #尾道 #猫動画 pic.twitter.com/lkspHtcJrS
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) July 7, 2023
「時間にして10分ほどですが、なかなかの攻防戦でした」
そう話すのは、一連の様子を動画撮影していた美術館職員です。
開館前でお客さんがいなかったからか、リラックスしているように見えたといいます。
正面玄関の自動ドアは二重になっており、今回突破できたのは一つ目まで。
二つ目の先にちょこんと前脚をタッチしたところで馬屋原さんに抱えられました。
「ドアとドアの間の風除室を『天の川』と見立てるなら、ケンちゃんは渡り切ったと言えるかもしれませんね」
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