ネットの話題
写楽の浮世絵かと思ったら「テプラ」でした キングジムの力作が話題
ツイッターで注目を集めた力作について担当者に聞きました
ネットの話題
ツイッターで注目を集めた力作について担当者に聞きました
東洲斎写楽の浮世絵「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」。よく見るとキングジムのラベルプリンター「テプラ」で作られたものです。ツイッターで注目を集めた力作について担当者に聞きました。
キングジムのツイッターアカウントが先月20日、こんなつぶやきを投稿しました。
「きょうは『歌舞伎の日』。1607年、江戸城で初めて歌舞伎踊りを披露した日。写真は『テプラ』で作った写楽です」
添付されている画像の1枚目は、写楽の「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」を模したもの。
2枚目はその拡大画像で、「!」「―」といった記号や「空」「酸」といった文字で形作られていることがわかります。
この投稿に対して、「芸術品だ」「アスキーアートならぬカブキーアート」といったコメントが寄せられています。
きょうは「歌舞伎の日」。1607年、江戸城で初めて歌舞伎踊りを披露した日。写真は「テプラ」で作った写楽です。 pic.twitter.com/8xMgO4MhiG
— キングジム (@kingjim) February 20, 2023
「歌舞伎の日ということで、以前も反響のあった作品をご紹介しました。前回ツイートしてから新たにフォロワーになってくださった方もいるので、改めてテプラを知ってもらうきっかけになると考えました」
そう話すのはキングジムのツイッター担当者です。
制作したのは2015年2月で、過去に紹介した際にも話題に。
キングジムが取り扱う商品を知ってもらうきっかけとしてテプラアートを考案し、「モナリザ」なども作ったそうです。
作り方は、元になる絵を記号化したエクセルデータをテプラに流し込んでラベルを印刷。
あとはひたすら、印刷されたものを透明のボードに貼ったそうです。
テプラの透明ラベルに印刷し、貼るボードも透明の素材にしたことで、青空を背景に「空に浮かぶ浮世絵」を撮影することができたといいます。
3人がかりでかかった時間は約5時間。
大変だったのは貼り付ける工程で、気を抜くと貼る方向が斜めになったり、図柄がズレたりするため、3人で交代しながら作業したそうです。
再び注目を集めたことについては、こう話します。
「当時のテプラアートを覚えていた古参ファンからコメントがあり、感慨深いものがありました。作品の細かいところまで見て感想をいただき、機会があればまたやってみたいという気持ちになりました」
1/9枚