ネットの話題
君の名は「タンポポマット」か… 学校で見かけたタワシ風の泥落とし
製造元に商品の歴史や命名の由来を聞きました
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製造元に商品の歴史や命名の由来を聞きました
かつて学校の出入り口でよく見かけたタワシのような泥落とし用マット。その商品名「タンポポマット」が注目を集めています。製造元に商品の歴史や命名の由来を聞きました。
#裏で呼ばれているあだ名は
— テラモト【公式】環境美化用品メーカー (@TERAMOTO_PR) January 21, 2021
「たわしマット」
「泥落としマット」
「おじいちゃんの家にあったマット」
「あの学校とかにあった靴の裏ガシガシするATフィールドみたいなやつ」
様々な名前で呼んで頂いておりますが、じつはこちら
『タンポポマット』という弊社のロングセラー商品でございます。 pic.twitter.com/PCYA6sdBe7
清掃用品や玄関マットといった環境美化用品の専門会社「テラモト」(本社・大阪市)。
そのツイッターアカウントが先月27日、「#唐突に本名を晒す」というハッシュタグをつけて自社商品「タンポポマット」について投稿しました。
添付されている画像は、かつて学校の出入り口でよく見かけた、タワシを巻き付けたような幾何学模様のマットです。
このツイートに対して、「こんなかわいい名前だったのか」「タンポポの綿毛を1億トンくらい集めて作るんだろうか」といったコメントが寄せられ、いいねは4万9千を超えています。
#唐突に本名を晒す
— テラモト【公式】環境美化用品メーカー (@TERAMOTO_PR) January 26, 2023
タンポポマット pic.twitter.com/MRKo79khZw
「昔ながらの超ロングセラー屋外マットで、靴底の土砂、雪を金属ワイヤーとブラシで綺麗に落とせます。丈夫で長持ちするマットです」
そう話すのはテラモトの担当者です。
タンポポマットが発売されたのは1951年。
当時は舗装されていない道路が多く、建物に入る前に靴底の土砂を落とせるマットが重宝されていました。
昔は学校などでよく見かけましたが、マットに求められるニーズの変化に合わせて販売数は減少。
それでも建設現場や農場、降雪地域などで根強い需要があり、大きな仕様変更をせずに現在も販売されています。
ハッシュタグに合わせてツイートした狙いについては、こう説明します。
「テラモトの新入社員にも、見覚えはあっても名前を知らない者が少なくないので、同じ驚きを共有できればと思い投稿させていただきました」
つぶやきに対して名前の由来を尋ねるものもありましたが、マットの図案とタンポポは直接は関係ないそうです。
「日本中の道端にきれいな花を咲かせるタンポポのように、このマットも日本各地で愛されて花開くようにとの願いを込めて名付けられています。また、タンポポのように踏まれてもへこたれない丈夫さをPRする狙いも込められています」
話題になったことについては、こう話します。
「とても驚いております。非常に多くの方に『おばあちゃんの家にあった』『実家で使っていました』などのコメントをいただき、タンポポマットが多くのお客様に愛されていると改めて認識することができました」
◇
テラモトではデザイン性に優れた生活用品やペット用品なども取り扱っており、インスタグラムで情報発信をしているそうです。
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