ネットの話題
かばんの底から出てくる謎の紙… 心当たりありすぎるものを折り紙に
作者に話を聞きました
ネットの話題
作者に話を聞きました
「とりあえずノートに挟んだプリント」「いつ使ったかわからないポケットのマスク」。ほとんどの人が心当たりがありそうなものを折り紙で再現した作品が注目を集めています。作者に話を聞きました。
今月21日、ツイッターにこんなつぶやきが投稿されました。
「まえに折り紙買って遊んだときの写真 テーマは『杜撰な生活』 一部の層から妙に烈しい理解を得た」
添付されている写真には、下記の3作品が写っています。
・かばんの底から出てくる謎の紙
・小銭入れの断れなかったレシート
・とりあえずノートに挟んだプリント
約10分後には、同じく折り紙で作った「いつ使ったかわからないポケットのマスク」も投稿されました。
これらのツイートに対して、「見覚えしかない」「全部現在進行形で所持してる」といったコメントが寄せられ、いいねは16万を超えています。
これもだ。なつかしい pic.twitter.com/JydLkwxKZO
— もにゃゐずみ|MONYA (@Monyaizumi) January 21, 2023
「2年前に『久しぶりに折り紙をしたいな』というシンプルな思いから制作したものです」
そう話すのは、発明家でプロダクトデザイナーの、もにゃゐずみさん。
パソコン画面に表示されるエラーの警告を印刷した「エラートランプ」や、創作漢字などを発表して話題に。
自身が運営するネット上の作品ストア「MONYA」で、オリジナルグッズの販売もしています。
昔から、説明通りに折り紙を折っていく作業が退屈で苦手だったというもにゃゐずみさん。
面倒な工程を経て同じものが出来上がることに納得がいかなかったそうです。
「大人になった今だからこそ、一から自分で考えたテーマと手法で何かを折ってやろうと思い、身の回りで見かける紙の形態に着目しました」
テーマは続々と思い浮かんだそうですが、「綺麗に折らなければ」という理性を捨てるまでに時間がかかったといいます。
「理性が残っていると、中途半端に整った形ができてクオリティが下がるからです」
作者として実際に一番やってしまうのが「かばんの底から出てくる謎の紙」。
「とりあえずノートに挟んだプリント」は、学生時代毎日のように量産していたので思い入れがあるそうです。
ツイートが話題になったことについては、こう話します。
「抽象表現でありながらも強く共感が得られたのが興味深く、折り紙の可能性を感じました」
1/4枚