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きのこの山、生みの親は「アポロ」だった 明治に開発の経緯を聞いた
初代はデザイン性の高いパッケージでした
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初代はデザイン性の高いパッケージでした
イチゴチョコとミルクチョコを組み合わせた「アポロ」。今月17日から発売当時のパッケージを復刻した商品が販売されます。実はアポロが「きのこの山」の生みの親だって知ってましたか?
17日から発売される「アポロ復刻版パッケージ」。
中身は現行品と同じですが、パッケージは発売当時のものをできるだけ再現した仕上がりになっています。
現在の可愛らしいイメージとは異なり、「Apollo」の文字が大きく描かれ、そこから赤い影が伸びたデザイン性の高いパッケージ。
どことなく、人類初の月面着陸を果たした「アポロ11号」のイメージも重なります。
アポロが発売された1969年8月は、アポロ11号が月面着陸を達成した翌月。
タイムリーに発売できた理由は、3年前にお菓子の名称として「アポロ」を商標登録していたからです。
菓子の商標登録には2年ほどかかっていたそうで、あらかじめ申請していました。
形状はアポロ11号の司令船をイメージしていますが、名前はギリシャ神話に出てくる「太陽神アポロン」に由来。
そしてホームページでは、こんな豆知識も披露されています。
「同じ機械からもっといろいろなカタチが出来ないかと、工夫を重ねて作られたのが、チョコスナックのパイオニアといわれる『きのこの山』なのです。その発売は、『アポロ』発売後に開発を始めて約5年後のことでした」
機械の有効活用を検討した結果、生まれたのが「きのこの山」だったのです。
明治では昨年4月以降、断続的にロングセラーお菓子の復刻版パッケージを販売。
今回は第4弾として、「アポロ」「アーモンドチョコレート」「マカダミアチョコレート」が選ばれました。
復刻版を販売する理由について、カカオマーケティング部の専任課長・船山慶さんはこう説明します。
「お菓子は『みんなが好きでおいしい』というのが根底にありますが、その本質は『コミュニケーションツールとしての役割』であると考えております」
コロナ禍でリモートなどの新たなコミュニケーション方法が定着する一方、直接会って話すことのありがたさや、コミュニケーションが再確認された昨今。
お菓子によって世代や性別を越えたコミュニケーションが生まれ、人と人を笑顔でつないでいけたら、という思いで企画しているといいます。
「バレンタインでの自己需要や、3世代のコミュニケーション、そしてZ世代にとってはエモかわ商品として、いろいろな世代の方に楽しんでいただければ幸いです」
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