厚生労働省の資料によれば、赤ちゃんへの関わり方によらず、生後1〜2カ月に「泣き」のピークがあることがわかっています。
その時は何をやっても泣き止まないことが多いものの、月齢3カ月以降はだんだん収まっていくとします。
【参考】赤ちゃんが泣きやまない 泣きへの理解と対処のために - 厚生労働省
時が全てを解決する……と言えば聞こえはいいですが、その間の親の睡眠不足やストレスはなかなかのものだというのも正直なところです。子どもの可愛さに救われる日々でした。
ここで、前述した厚労省の資料にもある、絶対にしてはいけない行為が、無理に泣き止ませようとして赤ちゃんを「揺さぶる」こと。赤ちゃんの頭の中はとてももろく、「乳幼児揺さぶられ症候群」として脳がダメージを負い、重大な後遺症が残る可能性や、最悪の場合、死にいたる可能性があります。
実際に自分に子どもができてみて、子育ての綺麗事だけではない面も多々、目の当たりにします。子どもが泣くのが当たり前だとわかっていても、一日中、泣き声を聞いていると「勘弁してくれ」と思うことも。
そんなとき、子どもの可愛さともう一つ、救いになったのが、一緒に子育てに取り組む妻の存在でした。
うちの夫婦で編み出したのは、泣き止まない子どもを車輪つきのハイローチェアに乗せて、ゆっくり家の中を一周するという方法。どういうわけか、うちの子はベビーカーなど動くものに乗せると泣き止むことがわかったのです。
私と妻がそれぞれ子どもを観察し、我が身を助けるための方法を試行錯誤し続けた末の「ネムリラ※作戦」。これが中盤で上手くいった結果、魔の「1〜2カ月」を乗り切ることができたのでした。※ハイローチェアの商品名
同時に怖くなるのが、協力者がいなかった場合のこと。私が基本的に在宅勤務をしていて、妻は育休中でそもそもケアに慣れた医療者。ここから条件が欠けていったら、ワンオペになり、追い込まれていくことも容易に想像できます。その先にはもしかすると「揺さぶり」があるのかもしれません。
夫婦で授かった子ども。どちらか一人に任せきりになるのではなく、コミュニケーションを密に取ることができれば、「ネムリラ作戦」のようなスマッシュヒットも打てるようになる。
先輩方からは今度は「夜泣きはこれからもっとひどくなるよ」と言われたりもしてゾッとしますが、このことを胸に刻んで、乗り越えていきたいものです。