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デカっ!ケーキを覆う「巨大木彫り熊チョコ」比率無視の外観が人気
トッパーに主役級の存在感持たせた理由
人形型のお菓子など、ケーキの上に置くための装飾品は、一般に「トッパー」と呼ばれます。ケーキ本体を引き立てるため、こぢんまりしたサイズであることが大半です。そんな常識を打ち破る、とある専門店が手掛けた一品が、ツイッター上で注目を集めています。あえて異色の仕上がりとした理由について、取材しました。(withnews編集部・神戸郁人)
ケーキ本体以上に、ツイッターユーザーの視線を集めた、型破りな見た目のトッパー。規格外のアイデアについて深掘りすべく、スマイルラボの担当者に話を聞きました。
同店は2006年、デリバリー専門のケーキショップとして開業しました。現在は六本木に店舗を構え、フィナンシェなどの焼き菓子も取り扱っています。
担当者によると、「ハッピーサプライズ!」を合言葉として、印象深い外観の商品開発に勤(いそ)しんできたといいます。今回好評を得た、ビターチョコレート製の木彫り熊型トッパー「キボリーヌ」も、試行錯誤の末に誕生したものです。
「当店はお誕生日など、大切な記念日にご利用頂く機会が多いです。一目見ただけでハッピーになれるような、インパクトある見た目の商品を作るよう心がけています。その結果、大きなチョコレートトッパーのデコレーションが誕生しました」
カスタムメイドケーキの土台用ケーキは、直径12センチのものと、二段重ねにした同15センチ・9センチのものの二種類です。今回話題になった写真では、前者にキボリーヌを載せており、いかに大きいがわかります。
そのキボリーヌには〝先祖〟も存在します。単品で販売されているチョコレート菓子「キボリーヌ・オ・ショコラ」です。内部に大量のアマンドショコラが入っており、バレンタインの時期に人気を博してきました。
遊び心とユーザーへの配慮を兼ね備えた、粋な計らいも。お腹側の一部分を内側に押し込むと穴が空き、像を壊すことなくショコラが取り出せるのです。この商品をケーキ向けにアレンジしたものが、キボリーヌだといいます。
キボリーヌオショコラの中身を食べるために、たたき割るのが心苦しい皆さまに・・・形を保ったまま中身を取り出しやすいようシェフが改良してくれました♪♪
— SMILELABO🐻🎂🍫スマイルラボ (@SmilelaboR) January 23, 2022
でも!本体も美味しいので期限内にお召し上がりください🥺💕 pic.twitter.com/0qxCwdNePM
このほか、共にホワイトチョコ製で、鯛(たい)をかたどった「オメデ鯛」、大きなイチゴの形をした「ショコラフレーズ」など、トッパーは全部で5種類あります。担当者は「可愛くて、少しユーモアのあるデザインが得意」と力を込めました。
なおカスタムメイドケーキは、今年7月10日に始まったばかりです。誕生日祝い以外の用途での注文も多いといい、新たな需要を掘り起こすきっかけになっています。
ちなみにトッパーは、「キボリーヌ」と「ショコラフレーズ」の人気が高いそうです。商品に対して、大きな反響が起きたことを受け、担当者は次のように話しました。
「私たちも、日頃から『可愛すぎる』と言いながらキボリーヌを作っています。たくさんの方にほほえましく見て頂けて、本当にうれしいです。カスタムメイドケーキのトッパーやケーキベースは、今後も種類を増やしていきたいと考えています」
「そしてトッパーについては、味も良いのが自慢です。楽しく選んで、みんなで盛り上がって、おいしく召し上がって頂きたいと思います」
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