ネットの話題
アイス置いたん誰や!カップヌードル「フタ止め」フィギュアの衝撃
誰も傷つけない笑いでSNSに旋風
即席麺界の人気者・カップヌードルをめぐる話題が、SNS上に旋風を巻き起こしています。理由は、製造・販売元企業の日清食品が公表した、あまりにも衝撃的なデザインの「フタ止め」グッズです。奇抜に見えて、その実、どこまでもファン思いな企画の実施背景に迫りました。(withnews編集部・神戸郁人)
今月17日、カップヌードルの公式ツイッターアカウント(@cupnoodle_jp)が、画像を投稿しました。
写っているのは、人気商品「シーフードヌードル」のカップです。その上に、一本の棒型アイスが、無造作に置かれています。一部が溶け出し、フタの縁からトロリと垂れてしまっているのです。
思わず叫びたくなる光景ですが、このアイス、実は偽物。お湯を注いだ際、フタを閉じたまま固定するために開発された、オリジナルフィギュアだったのです。画像には、次のようなキャプションがついています。
「どうして作ったんだ」「冗談抜きで欲しい」。コメント欄には、アイスの正体を知って胸をなで下ろしつつ、現物を手に入れたいと望む人々の声があふれています。40万超の「いいね」もつきました。
「こんなところにアイス置いたん誰や~!?」ってなる『溶けたアイスのフタ止めフィギュア』を作りました。 pic.twitter.com/fb24hRXjtq
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) May 17, 2022
特徴的な外見が、見る側に強い印象を残す、今回のフィギュア。どのような経緯から誕生したのでしょうか。日清食品の担当者を直撃しました。
いわく、発案者は同社宣伝部の社員です。「カップヌードルのフタの上に載せてあったら面白いもの」というテーマで、見た人が絶対に驚くモチーフとして、アイスを採用しました。
溶け具合には、特にこだわっています。外部の協力会社と連携しつつ、二度の試作を経て、可食部の質感や、フタから垂れているアイスの量を調整しました。製作には、2週間ほどかけたそうです。
また、第三者に食べ物を粗末にしているイメージを持たれたり、特定の誰かを傷つけたりすることがないよう、社内で入念に議論したといいます。
同社がフタ止めフィギュアを開発したのは、今回が初めてではありません。
今年3月7日には、人形などでサウナを再現した模型の動画をツイート。カップから出る湯気を内部に充満させることで、人形が蒸気に包まれ「整っている」ように見えるビジュアルが、人々の笑いを誘いました。
4月15日にツイートされた、生々しいイカの足の模造品を、裏側に取り付けたフタの画像も好評です。カップの上に置き、あたかも中から足が飛び出している風の構図で、おっかなびっくり拡散するファンが今も絶えません。
こうした取り組みの末に生まれた、アイスのフィギュア。今のところ商品化の予定はないそうです。ただ担当者は「想像以上の反響で、前向きに検討していきたい。反応を一つひとつ拝見し、とてもうれしく思っています」と話しました。
「おかあさぁぁ~ん!シーフードからイカ出てきてるよ!!」って叫びたくなるフタを作りました。 pic.twitter.com/g01TvNK6Dg
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) April 15, 2022
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