ネットの話題
大切なのは「間合い」です 姫路城らしいソーシャルディスタンス対策
考案者に話を聞きました。
ネットの話題
考案者に話を聞きました。
シラサギが羽を広げたような姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城。そんな世界文化遺産の城内にある「注意書き」が注目を集めています。考案者に話を聞きました。
姫路城内にある「ソーシャルディスタンス」に関する注意書き。
腰に刀を差した侍2人のシルエットが描かれており、2人の間には「間合いをとる」の文字が記されています。
今にも抜刀しそうな緊張感のある構図で、新型コロナウイルス感染予防のために適切な距離を保つよう訴える内容です。
城のイメージに合わせたこの注意書き。2020年6月に設置されて以降、たびたびネット上で話題になっています。
「姫路市から『目にとまるような注意書きを作ってほしい』と依頼を受けて制作しました」
そう話すのは、姫路城運営事務所の担当者です。
中学・高校と剣道部に所属していたそうで、ソーシャルディスタンスについて考えていたら「間合い」が思い浮かんだといいます。
「お城なので侍を登場させて、外国人も多く訪れるので『Keep a safe distance from others』の文字を入れました」
侍のシルエットについては、ネット上で見つけたフリー素材を使用。
「刀剣女子」にも人気が出そうなものを選んだといいます。
ソーシャルディスタンス以外にも、マスク着用を呼びかけるものなど、注意書きは現在10種類ほどに増えています。
たびたび話題になることについては、こう話します。
「ただただ驚くばかりです。『間合い』って距離でも時間でも使える表現で、日本人ならではの素敵な感性だなと思っています」
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