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「パン生地」なのに綿100%です 切って縫うだけで立体的なパンに

リアルなパンがプリントされた生地を切り取って縫うだけで立体的なパンが作れます。

大塚屋が制作した「あんパンそっくりのポシェット」
大塚屋が制作した「あんパンそっくりのポシェット」 出典: 大塚屋のツイッター

目次

 リアルなパンがプリントされた生地を切り取って縫うだけで立体的なパンが作れます――。そんな布が発売されて注目を集めています。誕生の経緯を取材しました。

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こちらは赤
こちらは赤 出典: 山忠棉業提供
こちらは青
こちらは青 出典: 山忠棉業提供

あんパンそっくりのポシェット


 名古屋市に本部があるファブリック専門店「大塚屋」。

 そのツイッターアカウントが今月16日、こんなつぶやきを投稿しました。

 「大塚屋岐阜店です。アンパンを腰にぶらさげたくなった時のために、こんなポシェットを作ってみました」

 添付された画像に写っているのは、あんパンそっくりのポシェット。

 表面のてかり具合や真ん中のゴマなどが、とてもリアルに再現されています。

 この投稿に対して、「これは買い」「ツヤッツヤでめちゃ美味そう」といったコメントが寄せられ、いいねは9万を超えています。

販売店に聞きました


 「お店で取り扱っている『できたてパン屋さんのパネルシーチングプリント』という生地を使って制作したものです」

 そう話すのは、大塚屋の社長・大塚真史さんです。

 幅約110cm、長さ約100cmの生地で、「赤」と「青」の2種類があり、価格はそれぞれ税込み1180円です。

 赤はメロンパンやカンパーニュなど11種類、青はプレッツェルやミックスサンドなど9種類のパンをプリント。

 生地いっぱいに並んだパンはほぼ実物大の大きさで、隙間を埋めるようにたくさん並んでいます。

 また、初心者でも楽しめるように、作り方も生地の中にプリントされています。

 大塚屋のアカウントでは、この生地をもとにアレンジした「メロンパンのクッション」「食パンの巾着袋」「フランスパンのリコーダーケース」などを制作。

 「ツイッターをご覧いただく方は、いつもは手芸をされる方が多いのですが今回は違いました。手作りの楽しさを広く知っていただけたのがうれしいですね」と大塚さんは言います。

製造元に聞きました


 この生地を作っているのは、大阪市の山忠棉業。

 昨年から発売している「厳選デパート」シリーズの第4弾として企画したものです。

 ちなみに第1弾は魚、第2弾は生肉、第3弾はご飯&海苔だったそうです。

 「手芸をしない方にも興味を持っていただけたら、と企画したのが厳選デパートシリーズです」

 そう話すのは、テキスタイル部の加賀田直人さん。

 第1弾の魚は、猫を飼っている人たちに人気が出るなど、思わぬ需要を発掘。

 発売したばかりのパンは早くも増産中で、魚を上回る勢いで売れているそうです。

 ぬいぐるみとしてだけではなく、大塚屋が制作したバッグやクッションなどのように、いろんなアレンジを楽しんでほしいといいます。

 「話題にしていただけることはとてもありがたいです。これを機に手芸を楽しむ人が増えて、輪が広がっていくことを期待しています」

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