連載
#85 コミチ漫画コラボ
「指導が面倒」と感じていた後輩から…マンガで描く嬉しいプレゼント
コミチ×withnewsコラボで大賞に輝いたマンガは?
転職が決まって出社最終日。後輩への指導が十分だったか自信はなく、どこかで「面倒だな」とさえ思っていた主人公は、一刻も早くフタをして忘れたいと思っていたけれど――。
わたしも記者2年目になったとき、初めてできた後輩との距離感に悩み、「えらそうにしたくない」「でもこれは伝えないとダメだよね…」とアタフタしたことを思い出しました。人を指導するって本当に難しいですよね。今でも自信がありません。
主人公が抱えていた後ろめたさ。そんな相手の本心が分かった時ってホッとしますよね。希望を感じるラストに気持ちが前向きになりました。(選評:水野梓)
多大な損失を出してしまった。それも、クリスマスイブに――。自暴自棄になって涙を流す男性が立つ建物の屋上に、サンタクロースが休憩にやってきて……。
誰かにとっての華やかな日は、別の誰かにとっては落差が際立つ日。そんな実感は誰しもあるでしょう。年末年始は、とかくそうした日々になりやすいのかもしれません。心がチクッと痛む時、夜風がいつもより冷たく感じる時。そんな時に読みたい作品です。
あ、私は「コーヒー牛乳」大好きなので、作品中の「いちごミルク」にも反応しました!(選評・高橋健次郎)
無愛想でも、「本心」が読めなくても、笑顔で接する――それがプロ。
ひたむきに「接客」するアパレル店員と高齢男性の微妙な「距離」。それが激変する事件と静寂……、展開も構図も、ドラマを見ているようで読み応えがありました。
仕事でも私生活でも「何か間違えた?」と自信が持てないことは多いです。でも見ていてくれて、届く人は、いつもどこかにいるはず。
作品の二人のように思いがつながる瞬間のために、働き、日々を生きている気がします。(選評:松川希実)
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