IT・科学
摂食障害の子ども急増、前年度比1.6倍に 「食べられない」理由は?
メディアやSNSの〝コロナ太り対策〟も影響
コロナ禍でのストレスや不安感から、食事をとれなくなって極端にやせる摂食障害の子どもが増えています。全国26の医療機関では、2020年度に摂食障害で外来を受診した子どもが前年度に比べて1.6倍に増加。入院患者も1.4倍に増えました。外出控えやメディア・SNSでの「コロナ太り対策」特集などの影響も考えられるといいます。専門家は「子どもと食卓を楽しく囲み、しっかり食べているか、成長期で増えるはずの体重が止まっていないか目配りしてほしい」と話します。
すると2020年度は神経性やせ症の初診外来患者数が男子は28人・女子は230人。コロナ流行前の2019年度と比較すると男女ともに1.6倍に増加していました。新入院者数は女子で1.4倍に増加しました。
一方で、摂食障害を治療できる医療機関に入院が集中しており、病床数は不足しています。
病床充足率について回答があった5施設では、4施設で病床使用率が増加。充足率(いま摂食障害で入院している患者数/摂食障害の入院治療のために利用できる病床数×100)が200%を超える施設が2 施設あったそうです。
コロナ対策で小児の病床が減らされていることが影響している可能性があります。アンケート結果を発表した国立成育医療研究センターの小枝達也・こころの診療部統括部長は「感染症としてのコロナ病床も大切ですが、コロナに関連した病気も増えていることを知ってほしい」と訴えます。
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