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冷蔵庫の「ゴミの日の表」が…一気に「ディズニー感」になる魔法
キャラを使わず形に「デザインって大事」
生活感をなくしたい……。そんな視点で、「ゴミ回収の日」の表にあるデザインを施したという画像が、「生活感から一気にディズニー感」とツイッターで話題です。作者に聞きました。
1枚目の画像では、集合住宅でありがちな「入居者の皆様へ」との書き出しで始まる紙。可燃ごみや不燃ごみの回収日時や、ゴミ出しのルールが列挙されています。
一方、2枚目の画像では、雰囲気が一転。
茶系の枠線がついて、どことなく気品が漂います。
書き出しも「カワダーランドにご入居の皆様へ」と始まり、「地域の環境と皆様の健康と安全のため、以下のご協力をお願いいたします」と協力したくなる文言が続きます。
フォントをそろえ、デザインを変えただけで、内容は1枚目と同じ「ゴミの回収」のお知らせなのに、なぜかちょっとワクワクしてしまいます。
この投稿には、「味気ないお知らせがディズニーマジックで変身した!」「デザインってとても大事だと改めて気づいた」「ちょっとした工夫で日常にささやかな幸せを感じられる」とコメントがつき、10万件以上のいいねがつきました。
入居時に配られたゴミの日の紙、冷蔵庫に貼ってるとものすごい「「「生活感」」」を感じるのでディズニーにありそうな感じにしてみました😌#カワダーランド pic.twitter.com/4457aBlxlk
— アジ@カワダーランド (@kawadarland) October 19, 2021
投稿者のアジさんにお話を伺いました。
家の中を「ディズニーにありそうな感じ」に変えるきっかけは、2年前、アジさんよりもディズニーリゾート好きだった夫と結婚したことでした。
新居に引っ越した時、二人は気づいてしまったと言います。「家をディズニーみたいにしたら、ずっとディズニーにいられるのでは?」
そして始めた、自宅ディズニー化計画。ディズニーリゾートのように各部屋でテーマを決め、飾り付けてきたそうです。
たとえば、風呂場はディズニーシーの「メディテレーニアンハーバー」風。珪藻土マットには「こちらにお立ちください」と印字し、ソーシャルディスタンスの風景も採り入れるこだわりぶりです。
こんな様子で、家中がディズニーっぽくなればなるほど、「生活感」で浮いてきてしまった物があったと言います。
それが、「ゴミの日の表」でした。
ゴミの日の表の生活感をなくすには……。まず、舞浜駅やディズニーランド周辺の立て看板を観察しました。そこには、味気ないお知らせさえも「ディズニーっぽく」なるポイントがありました。
たとえば
①アンティークっぽい感じ
②特徴的な色の組み合わせ(くすんだグリーン×白 茶色×クリーム色など)
その法則を参考に、スマホの無料イラストアプリで四角や丸を組み合わせたフレームなどを作り、A4サイズに印刷、フォトフレームに入れました。
すごいのは、キャラクターなどディズニーを連想させる「そのもの」が全くないにも関わらず、「ディズニー感」がにじんでいること。元キャストの記者も、思わず「おおっ」と感嘆してしまいした。
多くの反響があったことに、アジさんは喜びつつ、「本家様が緻密に作りあげた『ディズニーっぽさ』の賜物だと思います。大好きです!」と、お知らせひとつにも宿る洗練された「ディズニーマジック」に敬意を示します。
このゴミの日の表、すでに各回収日は覚えていますが、ついフレームに入れて飾ってしまうほど素敵だそうです。
コロナ禍で、なかなかディズニーリゾートに遊びに行けないこともあり、「 #自宅でディズニーを再現」のハッシュタグをたどると、さまざまな人が「家でもディズニーを感じたい」と趣向を凝らしており、熱い思いを感じます。
どんな魅力があるのでしょうか? アジさんは「見るたびにフフッってなってしまいます。家中をフフッってなるものでいっぱいにしたいですね」と投稿しています。
次なる目標は?
「今は賃貸なのでできることが限られているのですが、いつか家を買って、外観も含めてディズニーっぽくしたいです!」
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