ネットの話題
ポカリスエット、缶とペットボトルで味が違う 大塚製薬に理由を聞く
「ポカリスエット」の缶とペットボトルで味が微妙に異なっているって本当?
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「ポカリスエット」の缶とペットボトルで味が微妙に異なっているって本当?
1980年に発売された「ポカリスエット」。ラインナップされている缶とペットボトルで味が微妙に異なっていると話題になっています。大塚製薬に理由を聞きました。
1980年に発売されたポカリスエット。大塚製薬の研究員がメキシコに出張した際、おなかを下して現地で入院した経験から、点滴液をヒントに誕生しました。
発汗などにより失われる水分と電解質を速やかに補給する飲料として開発されているため、運動の後や風呂上がり、乾燥した室内で水分と電解質が失われたときなどに適しています。
缶は1980年の発売当初から、ペットボトルは1990年に登場。現在は飲料以外にも、粉末やゼリーなども販売されています。
そんなポカリスエットについて、缶とペットボトルで味が違うと、ネット上で話題になっています。
大塚製薬のホームページを見ると、それぞれの原材料名の欄に書かれているものは同じで、ビタミンCの並び順だけが異なっています。
配合量が多い順番に並んでいるので、同じ原材料でも配合が異なっているようです。
大塚製薬広報部の担当者に聞くと、味が異なるのは事実とのこと。理由を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「容器の素材の特性上、使用している成分を少し変えているため、味・香りが異なって感じられます」
具体的には果汁の部分に違いがあるそうですが、詳しくは企業秘密とのことでした。
大塚製薬のホームページでは「ポカリスエットを金属の水筒に入れないでください」という注意書きがあります。
その理由は「ポカリスエットの成分が金属を錆びさせてしまう可能性があるため」と記されています。
ポカリスエットは食塩を含む酸性の液体なので、金属と長時間接触すると金属を錆びさせてしまうそうです。
ネット上では、これと同じ理由で缶とペットボトルで味が違うのではないかという声も上がっていましたが、「関係はありません」とのことでした。
話題になったことについては、こう話します。
「細かな違いに興味を持っていただきありがとうございます。いつもと異なる視点で、ポカリスエットを見て、知っていただければ嬉しいです」
そして、こう付け加えます。
「熱中症予防には、水分・電解質の補給が重要です。喉が渇いてからではなく、一定時間ごとの意識的な水分・電解質補給を心がけてください」
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