ネットの話題
「おじさん」の刺身? 脂が乗って加齢臭が…じゃなくて魚の名前です
鮮魚コーナーで販売されていた「オジサンの刺身」が注目を集めています。
ネットの話題
鮮魚コーナーで販売されていた「オジサンの刺身」が注目を集めています。
鮮魚コーナーで販売されていた「オジサンの刺身」が注目を集めています。おじさんが好きな刺身なのか、おじさんがさばいた刺身なのか、と想像が膨らみますが、実はオジサンという魚の名前なんです。
先日、ツイッターで話題になった「オジサンの刺身」。
「加齢臭がすごそう」「脂が乗っててうまいとか言われてそう」といったコメントも寄せられましたが、その正体は白身魚です。
「オジサンというのはスズキ目ヒメジ科の魚の名前です。口元のヒゲが特徴で、見た目がおじさんのようなところから名付けられたとされています」
そう話すのは、オジサンを飼育しているかごしま水族館(鹿児島市)の展示課主任・山田守彦さんです。
山田さんによると、オジサンは沖縄や奄美などで釣れるといいます。
比較的簡単に釣ることができて、オジサンを餌にしてハタを狙う人も多いそうです。
「釣り人や漁師さんの間では、ヒメジ科の他の魚を指してオジサンと呼ぶこともあるようです。ヒゲなどの特徴は同じですから」
山田さんは食べたことはないそうですが、一般的には刺身以外にもフライや煮付けなどにしてもおいしいようです。
かごしま水族館では2019年に、特別企画展「おしえて!オジサン 魚のなまえのいろいろ」を開催。
学術的な話から豆知識まで、水の生きものの名前にまつわる話を紹介する企画で、名前のインパクトの強さから、タイトルにオジサンを持ってきたそうです。
オジサンが注目を集めたことについて、山田さんはこう話します。
「名前から興味を持つ方も多いですが、ヒゲで餌を探す様子や他の魚にクリーニングしてもらっている時の気持ち良さそうな表情など、実際に見ていただくと行動も興味深いです。ぜひ見に来てください」
1/3枚