ネットの話題
「十二支が合体した浮世絵」で家内安全! 美術館のツイートが話題に
浮世絵専門の美術館のツイートが注目を集めています。
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浮世絵専門の美術館のツイートが注目を集めています。
新型コロナウイルスの影響で休校や休業が相次ぐなか、ある美術館のツイートが注目を集めています。家内安全を守る「十二支が合体した浮世絵」を投稿した狙いについて、学芸員に聞きました。
東京都渋谷区にある太田記念美術館。
かつて東邦生命保険相互会社の社長を務めていた太田清藏(5代目)の浮世絵コレクションを、広く公開するために設立されました。
その美術館が今月2日、こんなつぶやきを投稿しました。
新型コロナウイルスの拡大防止を祈念して、歌川芳虎の「家内安全ヲ守十二支之図」をご紹介。家の安全を守るため、何と十二支が合体!この頼もしい姿を見て下さい!これでおうちの安全は・・・大丈夫でしょうか?太田記念美術館は3/16まで臨時休館のため、自宅で過ごす方のために #おうちで浮世絵 pic.twitter.com/bMG43mDPVH
— 太田記念美術館 (@ukiyoeota) March 2, 2020
添付された画像に写っているのは、体の一部がそれぞれ子、丑、寅、卯……と十二支からなる生物です。
この投稿に対して、「シュールさにコーヒーを噴き出しそうになった」「これは見てるだけで免疫爆上がりしますね」といったコメントが寄せられ、リツイートは9千、いいねは1万6千を超えています。
「作品名に家内安全とあるので、自宅で過ごす人に向けてこのタイミングで投稿しました」と話すのは、主席学芸員の日原健司さんです。
新型コロナウイルスの感染予防や拡大防止のため、3月1日から3月16日まで臨時休館中の太田記念美術館。
普段は開催中の展覧会の作品をツイートすることが多いそうですが、2月末からは休校・休業で自宅にいる人たちに向けて、「#おうちで浮世絵」を付けて次々と作品を紹介。
現在は展示されていませんが、「家内安全ヲ守十二支之図」は人気のある収蔵品です。
「真面目に描いたのか、ユーモアで描いたのか、見極めづらいのもこの作品の魅力です」と日原さん。
今回の投稿のリツイート数は、こちらの美術館のアカウントとしては過去最高になったそうです。
ツイートが話題になったことについては、こう話します。
「人気のある作品ではありますが、より広くの方々に知っていただけてうれしいです。まだ2週間近くありますので『#おうちで浮世絵』で引き続き作品を紹介していきたいと思います」
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