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鉛筆の芯にAからZまで彫りました 「アート生み出す鉛筆をアートに」
鉛筆の芯にアルファベット全26文字を彫りました――。そんなツイートが注目を集めています。
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鉛筆の芯にアルファベット全26文字を彫りました――。そんなツイートが注目を集めています。
鉛筆の芯にA、B、C、D、E……とアルファベット全26文字を彫りました――。そんなツイートが注目を集めています。「鉛筆がもったいない」という批判を受け、さらに上手くなるべく彫り続けている「鉛筆彫刻人」に話を聞きました。
今月11日、こんなツイートが投稿されました。
「鉛筆がもったいない!」「資源の無駄使い!」と言われた動画がこちら。昔とあるFacebookに掲載された時に書かれました。憧れのAtoZを作り出せたのにまさかの無駄呼ばわり。本当に悔しかった。だからこそ私はもっと上手くなりたい。貴重な1本を無駄にしないために。 pic.twitter.com/wrZn606A7I
— シロイ/鉛筆彫刻人✏ (@shiroi003) December 11, 2019
ツイートに添付されている44秒の動画には、鉛筆の芯がA、B、C、D、E……と彫り進められ、最終的に1本の芯で全26文字を表現する様子が映されています。
この動画に対して、「これを無駄と言うなら、絵画だって絵の具の無駄、紙の無駄」「悔しいからこそ努力していく感じすごい好き」といったコメントが寄せられ、リツイートは3万、いいねは13万を超えています。
「最後のZは手が震えながらでした」と話すのは、“鉛筆彫刻人”のシロイさん。文字だけでなく鎖や刀、椅子や塔といったものも彫って公開しています。
今日は【巳の日】だったらしいのでペンシル・スネーク。 pic.twitter.com/zMLVZsHvBD
— シロイ/鉛筆彫刻人✏ (@shiroi003) August 24, 2019
鉛筆彫刻を始めたのは5年ほど前。きっかけについて、こう話します。
「当時たまたまテレビで見た、プロの鉛筆彫刻家・山崎利幸さんの作品を見て感激したんです。その時のAtoZと鎖がすごく印象的で、始めたころは憧れでした」
今回の動画に登場するAtoZは4年半ほど前に作ったもの。コマ撮りしながら1日2~3文字ほど彫って完成させました。
「彫る際は、集中が続くよう休憩をこまめに取るなどの対策、そして、もっとうまく作れる方法が他にもあるのではないか、と工夫しながら作業しています」
鉛筆彫刻の魅力は「折れるからこそ美しい」という点にあると考えているそうです。
「おそらく誰しもが、子どものころに鉛筆を使っていて芯を折った経験があると思います。そして鉛筆彫刻も一歩間違えば簡単に折れてしまいます。実は今回のAtoZも撮影後に折れてしまいました。形を保つことが難しいアートで、折れるか折れないかの間に鉛筆彫刻の魅力があると思います」
鉛筆だけでなく心も折れることがあり、それでも奮闘を続けているというシロイさん。作品が話題になったことについては、こう話します。
「率直に驚いています。これを機会に、アートを生み出す鉛筆自体をアートにする鉛筆彫刻の世界を知ってほしいです」
◇ ◇ ◇
12月21~30日、カワチ画材心斎橋店のギャラリーでシロイさんの作品展が開催されるそうです。
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