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フィレオフィッシュの魚って何? マクドナルドが25年ぶりに製法刷新
フィレオフィッシュのどこが変わったのか?
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フィレオフィッシュのどこが変わったのか?
マクドナルドのロングセラー商品「フィレオフィッシュ」。今月に入って25年ぶりのリニューアルが始まり、月末までに全店舗で切り替えが終了する予定です。いったいどこが変わったのか、そもそもどんな魚を使っているのか? 担当者に聞きました。
日本では1971年の創業時からレギュラー販売しているフィレオフィッシュ。
白身魚のフィッシュポーションにチーズとタルタルソースを合わせたバーガーです。
バンズはトーストせずに、スチームすることでフワッとした食感に。
使用するチーズはチーズバーガーなどで使われているものを半分に切ったものを使っています。
1960年代初頭、アメリカで試作品を開発した際に、チーズ1枚の時よりも半分にした時の方が味のバランスが絶妙だった、ということに由来しているそうです。
フィッシュポーションに使われている魚は、アラスカのベーリング海で獲れた「スケソウダラ」。アラスカとタイの工場を経て、日本に届いています。
ちなみに1994年のリニューアルまでは「マダラ」を使っていたそうです。
そんなフィレオフィッシュのリニューアルが各店で進んでいます。
いったいどんな点が変わったのか? 日本マクドナルド広報部統括マネージャーの長谷川崇さんは、こう説明します。
「メイン食材であるフィッシュポーションを大きくリニューアルしました。スケソウダラの冷凍工程を従来の2回から1回に変更し、漁獲した魚をより新鮮なうちに素早く加工して、一度冷凍したら日本の店舗でフライされるまで凍ったまま届く行程になりました」
これまではベーリング海で漁獲後、魚のまま冷凍してタイの加工工場に輸送。そこで解凍し、骨や皮などを除去した切り身をブロック状に成型して再び冷凍。その後、フィッシュポーションの形状にカットして衣とパン粉をつけて日本へ出荷していました。
今回のリニューアルでは、ベーリング海の漁場近くの工場で成型までを終えることで、冷凍の回数を減らしたそうです。
冷凍の回数を減らしたことで、魚肉の白さ、ジューシーな食感、魚本来の風味といった点で、従来品よりも食材評価のスコアが上がったといいます。
また、生産工程で使う水や二酸化炭素の削減にもつながっており、海のエコラベル「MSC認証」がパッケージに表示されることになりました。
長谷川さんは「常においしさを向上させる取り組みを続けています。さらにおいしくなったフィレオフィッシュをぜひ一度お試しください」と話していました。
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