IT・科学
#世界絵文字デー、Twitterに「おしどり」出現 あの県と異色コラボ
Twitter上でハッシュタグの後に「#選挙」や「#七夕」など、特定の言葉を入力すると、期間限定で表示される絵文字があります。17日には「世界絵文字デー」に合わせて、鳥つながりである鳥取県とコラボした「おしどり」の絵文字が出現しました。これらは通常の絵文字(Twemoji)とは異なり、一つ一つがオーダーメイドで制作されています。世界では1カ月に約100種類の「カスタム絵文字」(ハッシュフラッグ)が登場していますが、その制作の進行管理を一手に担っているのは、アメリカ本社のLauren Elleboudtさんです。カスタム絵文字についてLaurenさんは、「ハッシュタグの利用を高め、そのトピックを盛り上げるツールとして浸透しているのを実感する」と話します。
鳥取県民の皆さん!!!今気が付きましたが #鳥取県 でおしどりのアイコンが表示されます!!! !!#鳥取 #おしどり #世界絵文字デー 等でも出るようです。ツイッターのハッシュフラッグという機能ですが他の都道府県はないようでなぜ鳥取県が……??とりあえず記念に(^^)/#鳥取県#鳥取#おしどり https://t.co/k2NOsfXO2y
— 中海テレビ放送 (@ChukaiTV) 2019年7月16日
世界絵文字デーに合わせたカスタム絵文字は今回、Twitter Japan社が企画しました。オシドリは鳥取県の県鳥ということで、#世界絵文字デー のほか、#鳥取県 や #おしどり のハッシュタグなどで、カラフルなオシドリが出てきます。
英語の #WorldEmojiDay でも表示されるので、今年は海外のツイートにもオシドリが登場します。Twitter Japanによると、日本の自治体とカスタム絵文字のコラボをするのは初めてです。
アメリカのTwitter本社では、世界に35カ所以上あるオフィスから受け付けた絵文字のリクエストを、デザインや法務、安全性などに関わる部署とともに形にしています。その司令塔が1年半前にカスタム絵文字の担当に就任したLaurenさんです。
デジタルマーケティングに関する知見を買われ、別の企業からTwitterに移ったLaurenさん。各国のリクエストを受け付ける他に、自ら主導してカスタム絵文字を作り出しています。話を聞きました。
――カスタム絵文字とはどういった機能ですか?
「ビジュアルによって利用者の気持ちを動かし、会話を活発にしてもらうことを狙った機能です。たくさんの利用者にとって、興味関心がありそうな季節やイベントに合わせたものから、特別な記念に作るものまで、幅広くあります」
「最近ですと、サッカーの女子ワールドカップやアベンジャーズ、ゲーム・オブ・スローンズの絵文字を手がけました。もちろん、『日本ならでは』というような、特定の文化・言語にひもづいたハッシュタグもあります。ブランドのキャンペーンで使われることもあります」
「制作しているカスタム絵文字は、1カ月に100種類ほどです。各地のオフィスからリクエストを受け付けていますが、その数はこの2~3年で急速に伸びています。カスタム絵文字を楽しんでもらえる機会が増えていることや、企業にとってもカスタム絵文字を持つ価値が高まっていることが背景にあります」
ツイッター社さん「選挙期間中に、ハッシュタグ「#選挙に行こう」「#選挙」「#令和初の参院選」「#参院選」「#参院選2019」 をつけてツイートすると、「明るい選挙」のイメージキャラクターである「めいすいくん 」の絵文字が期間限定で表示されます。選挙について思い思いに会話してみませんか。」
— 選挙のめいすいくん (@Akaruisenkyo) 2019年7月5日
――その中で、日本の特徴はありますか?
「1カ月に制作する絵文字の中で、日本の割合は15%ほどです。これは他の国と比べると高い数字になります。それぞれのキャンペーンやテーマがユニークなので、『日本の特徴はこれ』と言うことができないのですが、文化的に好まれる色や題材などについては、デザインをする上で気を配っています」
――どういうことですか?
「例えば、#世界絵文字デー の色合いは、原案ではもっとビビッドでしたが、柔らかいカラーに変更しました。これは日本のオフィスからの『日本ではもっとかわいらしい、ゆるキャラ的なものが好まれるので、もうちょっと柔らかいトーンにして欲しい』という要望に応えました」
「その国でどういったデザインが好まれるかは現地が一番理解しているので、基本的にはリクエストをしてきたチームの考えを聞きながら制作していきます。世界絵文字デーの場合は、オシドリの写真とともにコンセプトも日本から伝えてもらったので、デザイナーとの間に私が入ってベストな表現を探りました」
「各国からのリクエストを受けて制作する場合、作りたい絵文字の情報が多ければ多いほどデザインは完璧に近づきます。日本からの依頼は、どういったハッシュタグにつけるかなど、いつも情報量が多いです」
「一方、他の国からのリクエストの中にはアイデアが固まっていない段階のものもあります。そういった時にはこちらから質問を投げかけたり、どのハッシュタグがいいか会話量を調べたりして、一緒に探りながら制作をしていきます」
――これまでに制作が難しかった絵文字はありますか?
「一つ一つに難しさがあるので、一概には言えませんが、デザインが難しいということで言うと、グローバルなキャンペーンで使われる絵文字には細心の注意を払います。様々な文化圏に配慮したり、#世界自殺予防デー のようなセンシティブなテーマの場合は、誰かを傷つけたり、誤ったメッセージを送ったりしないように熟慮を重ね、制作にも時間をかけています」
「こうしたデザインの時には課題がいくつも出るのですが、課題が出ることは私たちにとって、ある意味楽しみでもあります。課題があっても、それを解決できたときはうれしいので、チームで楽しみながら制作をしています」
9月10日の「世界自殺予防デー」に併せて、日本では9月10日から16日までが「自殺予防週間」です。今年の「世界自殺予防デー」のテーマは「自殺予防のための協力」です。
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年9月10日
#世界自殺予防デー #自殺予防週間
https://t.co/D2l6CBuEC3 pic.twitter.com/zJVlp2AtgG
――ソーシャルメディアやデジタルマーケティングに長く携わっているLaurenさんにとって、絵文字の価値はどんな所にありますか?
「絵文字の素晴らしい点は、一人一人の体験や会話にあわせて、幅広いテーマから選べるところです。利用者の中には絵文字だけを使ってツイートをする人もいます」
「私が関わっているカスタム絵文字は、1年前と比較すると、一般の利用者や企業のブランド、アーティストなどの間で、ハッシュタグへのエンゲージメントをより高めるツールとして浸透しているのを実感します。実際にハッシュタグを用いたカスタム絵文字で、そのトピックに対するやり取りが活発になっています」
「絵文字をキャンペーンで使うことによって、利用者に興味を持ってもらえる。企業にとっては競合との差別化にもつながっています」
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— Twitter Japan (@TwitterJP) 2019年2月15日
どの絵文字が良いと思いますか💭?
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2月22日の「#猫の日」に、桜井海(@sakurai_umi_)さんデザインの絵文字をご用意します。どれも可愛いので、ぜひみなさまに決めていただきたく🐱!
絵文字とは:特定のハッシュタグに表示される特別な絵文字
例:#LoveTwitter
ぜひお気軽にご投票を!🙌
――最後に、Twitter上でのコミュニケーションを今後、どうしていきたいですか?
「昨年のサンクスギビング・デーや今年の年明けに、いいねボタンを押すとアニメーションが出てくる機能をリリースしました。これは期間限定でしたが、利用者からも好評で、よりスケールをさせていくにはどうすればいいか、今後に向けた開発をしています」
「私がTwitterで非常に素晴らしいなと思っているのは、何よりも利用者を第一に考え、決断をしていることです。その中で日本のチームは、カスタム絵文字のデザインを投票で決めるなど、利用者とのインタラクティブなやり取りをリードしてくれています」
「こうした、より心のこもった結びつき、よりワクワクする体験を追求し、ソーシャルメディアの世界で今後も、利用者を大切にする空間を作っていきたいです」
#あけおめ まで少し早いですが、Twitter上で(iOS/Android) #あけおめ のハッシュタグでツイートすると「いいね」のハート💙から🎆が期間限定で打ち上がります。年末年始🎍のツイート時に✨#あけおめ#HappyNewYear #HappyNewYear2019 pic.twitter.com/mcExje2NtN
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年12月30日
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