ネットの話題
「娘の七五三は同じ髪型で」 2年かけて長髪にした父「大成功かな」
「娘が3歳になったら、同じ髪型で七五三の写真を撮りたい」。約2年かけて髪を伸ばし、その思いを実現させた父親がいます。
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「娘が3歳になったら、同じ髪型で七五三の写真を撮りたい」。約2年かけて髪を伸ばし、その思いを実現させた父親がいます。
「娘が3歳になったら、同じ髪型で七五三の写真を撮りたい」。約2年かけて髪を伸ばし、その思いを実現させた父親がいます。ツイッターで話題になっている前撮り写真について、撮影に至るまでの経緯を聞きました。
今月24日、父と娘が写った七五三の前撮り写真がツイッターに投稿されました。
同じへアースタイルで、満面の笑みを浮かべる2人。画像には、こんな文章が添えられています。
2年前くらいから七五三の写真を撮るときは娘と同じ髪型にしようと思っていた。髪を伸ばすのは人生で初めてで、どんな暑い日もラーメンを食べる日も我慢して伸ばしてきた。そして昨日、ついに、ついに七五三の前撮り写真!
— ちゃん熊田UMA (@iinuo) 2019年6月24日
娘も昨日は喜んでくれていた。10年後は、どうだろうね!!! pic.twitter.com/FCgDKb16UP
この投稿に対して、「パパがするってところが素敵」「ぜひ成人式にもやって欲しい」「大きくなった時、写真見たら泣いちゃいそう」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万3千、いいねは7万2千を超えています。
話題の1枚に写っているのは、映像クリエイターの熊田勇真さんと、七五三を迎えた3歳4カ月の長女です。
どういった経緯で娘と同じ髪型にすることになったのか? 熊田さんに詳しく聞きました。
――七五三で同じ髪型にしようと思ったきっかけは
せっかくカメラマンの娘として我が家にやってきてくれたので、何か特別な思い出を残してあげようと試行錯誤していました。
毎日撮影するタイムラプスも挑戦していたのですが、子どもが泣き叫ぶ中でカメラを向けるのは違うかな?と思うように。
そこで、生まれてから最初に起きる大きな写真撮影イベントは何かと考えた時に、3歳の七五三だと考えたんです。
七五三に向けて何かをしたい、でも、あまり頑張らなくても良いことはないかな、と考えた時に、髪を伸ばして同じ髪型にしようと思いました。
――思い立ってから約2年間、髪を伸ばし続けたそうですね
実際はツーブロックになっているので、トップ部分のみ伸ばしている状態です。「全体を伸ばしていくと重すぎて日常生活に支障が出る」と、美容師である妻からのアドバイスを受けました。
髪を伸ばすだけではインパクトが弱いと思って、ヒゲも一緒に伸ばしました。もう伸ばすなら、こっちもいっちゃえ、という気持ちで。
――髪を伸ばして大変だったことは
ラーメンを食べるのが大好きなので、髪を抑えて食べないと髪がスープに入ってしまうのがつらいです。よくお店にヘアゴムとかおいてありますが、本当に便利です。
ドライヤーの大変さも身にしみて感じています。「髪を伸ばせば見える世界というのがあるんだな」と思いました。また、少し人に優しくなれるような気がします。
――事前に娘さんには知らせていたのでしょうか
一応言ってはいましたが、なんせ3歳なのでよくわかってない感じでした。ただ、最近はお姫様ブームがきているので、一緒にポニーテールにしたり、ツインテールにしたりしています。
世の中のお父さんはみんな「同じ髪型にして遊んでくれる人」と勘違いして生きてしまわないか心配です。
――撮影時のエピソードは
撮影の申し込みをした時に「娘と同じ髪型にしたいのですが、そういうコースはありますか」と言ったら「いえ、ありません」とあっさり言われてしまいました。当然ですよね。
息子もいるのですが、僕と娘が同じ髪型にしているので、息子もやりたそうでした。やっぱり見てるとやりたくなるんですかね。
――「妻が髪をセットしてくれた」とありましたが、当日の反応は
特に大きなリアクションもなく「ずっと言ってたし、やるんでしょ」という感じでした。
娘の髪のセットは約15分かけたのですが、僕のは3分程度でした。それでもあんなに雰囲気を出せるんだから、妻ながら美容師ってすごいなと思いました。
――娘さんの反応は
「あはは」と笑っていましたが、自分がお姫様みたいな格好になれたことの方が嬉しくて、ずっとニコニコしていました。
投稿した写真も、写真スタジオの方々が娘を褒めているからあの笑顔なのであって、一緒の髪型だから笑ってるわけではないんですね。そんなことを感じさせない写真を撮るんだから、スタジオの方ってすごいですよね。
でも、一緒に撮った写真を見て「パパと一緒~、ウケるね!」「パパかわいくないね~!」と笑いながら言っていたので、もう大成功かなと思います。
――熊田さんのお母さんにも知らせていたそうですね
基本的に僕がやることには慣れているのですが、今回だけは「あなたの写っていない、孫たちだけの写真を撮っているなら、もうなんでもいい」という言葉を言い放って、僕らを送り出してくれました。愛ですね。
――多くの反響が寄せられていることについては
皆様のリアクションを読ませていただいていると「なぜか涙出てきた」という言葉がいくつかあったのにビックリしました。
僕としては娘に笑ってもらえればなんでも良かったのですが、見る人が見ればそういう風に思うんだなーと思いました。
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