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体重計「地域設定」って意味あるの? 重力の違いで体重表示に影響が
新生活に合わせて買った体重計。説明書の「地域を設定する」というページに疑問を持ったことはありませんか?
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新生活に合わせて買った体重計。説明書の「地域を設定する」というページに疑問を持ったことはありませんか?
新生活に合わせて買った体重計。説明書の「地域を設定する」というページに疑問を持ったことはありませんか? 実はこれ、ちゃんと設定しないと表示される体重に影響が出てしまいます。「使用する地域によって重力が異なるためなんです」と話すタニタの担当者に話を聞きました。
東京都板橋区にある計測機器の大手メーカー・タニタ。
そんな会社の体組成計やクッキングスケールなど、重さをはかる機器には地域設定の機能があります。
日本国内の地域分けは商品によって3~16区分。精度が高い商品ほど影響があるため、区分けする地域の数も多くなっているそうです。
そもそも、いったい何のために地域を設定する必要があるのか? タニタのホームページを見ると、このように説明されています。
重力とは「引力」と「遠心力」を合わせた力のことです。
「引力」とは質量を持つ物体がお互いに引っ張り合う力のこと。
地球上の物体には、地球の中心に向けて引っ張る力が働きますが、距離が中心に近いほど強い引力になるため、膨らみのある赤道付近より極点付近に強い力が働いています。
一方で地球は自転しているので、地球の外側へ向けて「遠心力」も働いており、地球の回転軸から一番遠い赤道で最大、極点で最小になります。
これらの引力と遠心力の関係から、重力は赤道に近づくほど小さく、極点に近づくほど大きくなります。
そのため、沖縄と北海道で同じ物をはかっても、沖縄の方が重力が小さいために軽く表示されてしまうのです。
「北海道で『100kg』は、沖縄では『99.86kg』となりますので、約140gの差が発生します。地域設定は、沖縄で使っても『100kg』と表示するように調整するものなんです」
そう説明するのはタニタ品質監査部の大塚浩志さんです。
タニタでは、1987年に200g単位ではかれるデジタルヘルスメーターの量産開始時から地域設定を導入。
「技術の進歩によって、100g単位、50g単位と、より細かい単位ではかれるようになり、同時に地域による重力の差が測定値に大きな影響を及ぼすようになったことから、これを補正する地域設定が必要になりました」と大塚さん。
同様の設定は他メーカーの商品にもあり、タニタは業務用はかりでは後発だったため、地域設定の先駆けではないそうです。
「体組成計やクッキングスケールなどの初期設定でサッと入力するだけなので、疑問に思う方も少ないかもしれません。お菓子作りなどでは1g単位での計量が味を大きく左右するので、正確な計量が大切です。引っ越しをした経験がある方は、これを機会に地域設定をぜひ見直してみてください」
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