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「雪の宿」が好きすぎて…服にしちゃった! 担当者の熱い思いを聞く
雪の宿をデザインしたパジャマやTシャツが発売されました。
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雪の宿をデザインしたパジャマやTシャツが発売されました。
塩味と甘みの組み合わせが何ともいえないロングセラーおせんべい「雪の宿」。きょう4月1日、そんな雪の宿をデザインしたパジャマやTシャツが発売されました。企画したのは、おもしろ雑貨を手がけるフェリシモ(神戸市)の女性2人です。実現までの経緯について話を聞きました。
雪の宿を販売している三幸製菓のホームページによると、発売は1977年。
当時、蜜がけした米菓は醤油せんべいが中心で、塩味は技術的に難しく、珍しかったそうです。
ネーミングについては当初、「雪見宿」で商品登録するよう社長が指示。
しかし、電話を受けた社員が「雪の宿」と聞き違えて登録して、そのまま商品名になったといいます。
そんな雪の宿のことを大好きなのが、フェリシモ生活雑貨事業部ユーモアグループの楢崎友里さんと田中桃子さん。
おもしろ商品を企画するためのネタ帳に、2年前から「雪の宿パジャマ」と記していました。
「当時は三幸製菓さんのホームページを見て、『大企業だ』とひるんでしまい、そこで諦めました」と楢崎さん。
丸い形のせんべいに、焼き色のストライプ。ベージュと白の組み合わせなど、雪の宿のデザイン的な「可愛さ」にひかれていたそうです。
多くの人が知っていて、ファンも多い。そんな雪の宿をモチーフにしたグッズを作れば、きっと多くの人が共感してくれる。
そんな思いで昨年9月、今度は三幸製菓ホームページのお客さま窓口から「商品を作りたいのですが」と申し込みました。
商品化のオファーを受けた三幸製菓営業本部の小林祐子さんは、こう振り返ります。
「雪の宿が可愛いという視点は今までなく、ビックリしました。『本当に雪の宿でいいの?』と」
熱意が伝わり、OKをもらった楢崎さんと田中さん。雪の宿をモチーフに、以下の4点を制作しました。
・雪の宿パジャマ(メンズ、レディースともに税抜き各5500円)
・ぷっくり雪の宿Tシャツ(2900円)
・雪の宿きんちゃく(1600円)
・雪の宿枕カバー(1800円)
パジャマ、枕カバー、きんちゃくにプリントされているおせんべいのデザインは、実物と同じ大きさに。
パジャマのパイピング部分は、雪の宿のパッケージに使われている青いラインをイメージ。胸ポケットは個包装1枚がぴったり入る大きさです。
きんちゃくは24枚入りパックを入れて持ち運べるサイズにしました。
Tシャツの胸部分にあしらわれているのは立体的な発泡プリントで、雪の宿をそのまま貼り付けたかのように見えます。
「Tシャツの発泡プリント部分だけ110%に拡大しています。実寸大で配置するとバランスがよくなかったため、ここだけ変えました」と楢崎さん。
企画は順調に進み、今年1月ごろにほぼ完成。
完成品を見た時の印象について三幸製菓の小林さんは、こう振り返ります。
「開発部門の担当者も一緒に確認しましたが、焼き目まで本物と同じで驚きました。私も雪の宿のことが可愛く見えてきて、ありがたい経験でした」
細部までこだわって完成させた商品について、田中さんはこう言います。
「焼き目の色や蜜がけの量など、細かい部分までチェックした渾身の逸品です。雪の宿が好きな人も、それほどでもないという人も、必ず満足していだけると思います。ぜひ見てください」
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