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パン屋に行ったら絶対やってる! 「7大あるある」描いた作者に聞く
「パン屋さんでありがちなこと」を描いたイラストが、ネット上で注目を集めています。
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「パン屋さんでありがちなこと」を描いたイラストが、ネット上で注目を集めています。
パンを選びながらトングをカチカチ。1個だけでいいのに申し訳なくて無難なパンを買い足してしまう――。そんな「パン屋さんでありがちなこと」を描いたイラストが、ネット上で注目を集めています。「すべて実際の自分の体験です」と話す作者に聞きました。
先月9日にツイッター投稿された4ページのイラスト。「パン屋さんでありがちなこと」というタイトルで7つの「あるある」が描かれています。
(1)パンを選んでる間はトングをカチカチする
(2)おいしそうなのがいっぱいあるけど 結局自分の定番しか買わない
(3)パンの個包装とレジ打ちが異常に早い人がいる
(4)朝早くというか ほぼ深夜から仕込んでる(多分)
(5)こどもがいると 落としそうでヒヤヒヤする
(6)一個だけでいいけど申し訳なくて無難なパンを買い足す
(7)焼きたての破壊力
「でぶどり」という名前のキャラクターが登場するこのイラスト。
ツイッター上では「めっちゃ共感する」「6の分かりみが深い」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万2千、いいねは5万5千を超えています。
作者はイラストレーターで漫画家の橋本ナオキさん。ツイッターやインスタグラムで漫画「毎日でぶどり」を毎日更新しています。
3月13日には書籍『会社員でぶどり』の発売が予定されており、予約も始まっています(「ありがちなこと」シリーズは載っていないそうです)。
パン屋さんでありがちなこと pic.twitter.com/Q2CLxyatkK
— 毎日でぶどり (@debu_dori) 2019年2月9日
今回の「パン屋さんでありがちなこと」はどういった経緯で描かれたのか? 橋本さんに話を聞きました。
――この漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください
きっかけは、日々寄せられるリクエストです。「◯◯にありがちなことを書いてください」というメッセージをたくさんいただくので、その中から描けそうなものを選ばせてもらっています。
――橋本さんの実体験がもとになっているのでしょうか
すべて実際の体験からです。学生時代に初めて一人暮らしをした家の前が小さなパン屋さんだったので、よく利用していました。
入店して、パンを選んで、会計する、という流れを必死に思い出しながら描きました。
――描かれた7つのうちで思い入れがあるものは
「朝早くというか ほぼ深夜から仕込んでる(多分)」ですね。
帰りが遅くなったときに、パンのいい匂いを嗅ぎながら帰るのが楽しみになっていました。
フォロワーさんの中には、パン屋さんで働いていて「仕込みのときは終電で出勤していた」という方もいらっしゃいました。
――描く上で心がけた点は
パン屋さんに限らず、共感してもらうものを描くには、できる限り自分で情景を思い出すようにしています。
「◯◯あるある」はネット上によくまとめられているんですが、そういうのを読んでしまうと「よくあるけど誰も言語化していない」という絶妙なラインのネタが描けなくなるからです。
描き終わってからまとめサイトを見てみて、結果的に同じになっていることはあるんですが、そういうときは少しだけ悔しいですね。
7つ目を「焼きたての破壊力」と書きましたが、これが「焼きたてのパンはいい匂い」といった当たり前の情報にならないように、といった点も気をつけています。
――多くの反響が寄せられていることについては
とにかく嬉しいですし、どのネタが受けるのか読めないのも面白いところです。
正直に言うと「パン屋さんでありがちなこと」は、今までのネタに比べてそこまで自信があったわけではなかったので。
パン屋さんで働いている人目線のコメントが来たり、「こういうのも追加で!」とあるあるが深まったり、という点も面白いです。
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