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連日完売「ケーキ弁当」とは? 捨てる部分活用、熊本の専門店に聞く
「ケーキ弁当」がネット上で注目を集めています。
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「ケーキ弁当」がネット上で注目を集めています。
一見するとプラスチック容器に入ったお弁当。しかし、よく見ると白米ではなく生クリームで、おかずではなくロールケーキやフルーツだった――。そんな「ケーキ弁当」がネット上で注目を集めています。500円でおつりがくるお値打ち価格は、本来なら捨てられるロールケーキの端の部分を活用することで実現しました。販売している熊本のお店を取材しました。
熊本県菊陽町にあるロールケーキとシュークリームの専門店「ロール&シュー」。熊本市にあるフランス菓子の老舗「ブローニュの森」がプロデュースして2014年にオープンしました。
そんなお店の名物が、「日の丸弁当」(税込み270円)と、「幕の内弁当」(税込み420円)です。
いずれもお弁当のようなプラスチック容器に入っており、「日の丸弁当」はロールケーキの端5切れを並べた上に生クリームを絞って、真ん中にサクランボをトッピング。白米に梅干しを乗せた日の丸弁当をイメージしています。
幕の内弁当は、半分が日の丸弁当と同じで、残り半分は日替わりのロールケーキやフルーツが入ります。
これらの弁当を写した画像がツイッター投稿されると、「幕の内弁当としてもケーキとしても安い方」「何も考えずただ無心に食べてみたい」といったコメントが寄せられています。
「ケーキのお弁当は2014年の開店当初から販売している人気商品なんです」と話すのは、店長の鍬本昌史さんです。
メイン商品のロールケーキを作る際、見た目を整えるために両端の部分を切り落としているため、廃棄せざるを得ない部分がどうしても発生してしまいます。
「味は同じなのにもったいない。なんとか工夫して安く提供できないか」と考え、上から生クリームを絞ってお弁当として売ることを思いついたそうです。
端の部分を使っているため、毎日各5個ずつの限定商品ですが、連日早い時間に売り切れる人気商品です。
話題になったことについて鍬本さんは、「廃棄するはずの部分をお得に提供しようと始めたことなので、注目していただきありがたいです」と話していました。
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