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「都会と田舎」上下逆にすると実は同じ絵だった… 作者の狙いを聞く
星がいっぱい輝く夜空のイラスト。上下を逆さまにすると都会の街明かりに見える――。
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星がいっぱい輝く夜空のイラスト。上下を逆さまにすると都会の街明かりに見える――。
星がいっぱい輝く夜空のイラスト。上下を逆さまにすると都会の街明かりに見える――。そんなイラストがツイッター上で注目を集めています。『都会と田舎』と名付けられたこの作品。「視点を変えるだけで、双方の価値がイコールになることを表現しました」と話す作者に話を聞きました。
今月21日にツイッター投稿された画像。2枚のイラストが並んでいて、左側には「TOKAI」、右側には「INAKA」とタイトルが付いています。
「TOKAI」の方は都市の街明かりのように、「INAKA」の方は夜空に輝く星のように見えますが、実はこの2枚、まったく同じイラストを上下逆さまにしたものです。
この投稿に対して、「街のあかりと星のあかりなのか!」「表現が秀逸」「今日は夜空を見上げようと思います」といったコメントが寄せられ、リツイートは10万、いいねは39万を超えています。
都会と田舎 pic.twitter.com/ZvsYo0J4mx
— 有村 (@15424578268) 2018年8月21日
制作したのは、東京都在住のグラフィックデザイナー・有村(@15424578268)さんです。どういった経緯で生み出された作品なのか? 詳しく話を聞きました。
――「都会と田舎」を制作しようと思ったきっかけは
「都会の方がいい」とか「田舎の方がいい」とか、そういう議論に疑問を感じていました。金子みすゞさんの有名な詩「みんなちがって、みんないい」のように、両方の価値を表現できる作品を作りたいと常々感じていました。
――まったく同じ絵を上下逆さまにした狙いは
視点を変えるだけで、双方の価値がイコールになることを表現しています。
— 有村 (@15424578268) 2018年8月21日
――このアイデアはどのようにして思いついたのでしょうか
もともと滋賀県の芸術大学に通っていたのですが、卒業後に上京して夜景を見たときに、滋賀で見た星空を思い出したことがきっかけです。
大都会なのに田舎の光景が浮かび上がったことがなんだか不思議な感覚で、これは面白いな、と。
今回に限らず、そういう日常生活の些細な発見や違和感は、アイデアの種として日々メモを取っています。
食欲の秋 pic.twitter.com/OkLN4FOr0v
— 有村 (@15424578268) 2018年8月21日
――制作する上で心がけた点は
工夫した点としては、メッセージをそのまま伝えるのではなく、あえて抽象的なビジュアルに落とし込むことです。それによって、受け手側に考える時間が生まれることを意識しました。「考えて→理解する」という達成感があると、より強く心に響くのかなと思っています。
――多くの反響が寄せられていることについては
皆さんに楽しんでいただき、嬉しい限りです。
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