話題
「女は大学に行くな」から始まる広告 神戸女学院大学が込めた思い
「女は大学に行くな、」という文言から始まる広告が、ネット上で話題になっています。
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「女は大学に行くな、」という文言から始まる広告が、ネット上で話題になっています。
「女は大学に行くな、」という文言から始まる広告が、ネット上で話題になっています。制作したのは神戸女学院大学(兵庫県西宮市)です。かつてそういう時代があったこと、それが変わって新たな迷いや葛藤に直面していること、などをつづった内容です。どのような思いで制作したのか、広報担当者に話を聞きました。
今月3日にツイッター投稿された画像。そこには、電車内に掲出された神戸女学院大学の広告が写っています。
パッと目を引くのは、大きく書かれた「女は大学に行くな、」の文字。書かれている内容は以下の通りです。
この投稿に対して、「ビックリしましたが、最後まで読んでほっとしました」「ええ広告やなあと思って見てました」「なんかなぁ……」といったコメントが寄せられ、リツイートは4千、いいねは7千を超えています。
どのような狙いで制作された広告なのか? 神戸女学院大学学長室の広報担当者に話を聞きました。
――この広告はどこに掲出されているのでしょうか
JR西日本の普通電車と阪急電車全線のドア横です。
――何種類かあるのでしょうか
このような広告は昨年6月、11月、今年3月、4月と掲出しています。これらの目的は、本学がブランディングの一環として制定した学びを表すタグライン「私はまだ、私を知らない。」をPRするためのものです。
昨年12月から制作を始め、複数あった案の一つが今回話題になっている4月のものです。今回のもの以外も、SNSで取り上げてくださる方が多くいらっしゃり、特に卒業生からの反応が大きかったです。
――どのようにして制作したのでしょうか
コピーの制作はコピーライターさんにお願いしましたが、コンセプトのすり合わせから、案の検討などはこちらが主体的に行いました。
今回だけではありませんが、文字だけですので、書いたコピーがストレートに見る方に伝わるため、どこまで踏み込んだメッセージにするかは議論がありました。
――この広告に込めた思いは
新制大学として設置認可された最初の12大学の1校であることと、この春に大学に入る方に向けてのメッセージも込めました。
「女は大学に行くな、」が大きく出ているので目立ちますが、本当に伝えたいのは「『正解がない』。その不確かさを、不安ではなく、自由として謳歌するために。」というところです。
何事にも正解を見いだしにくい今の時代だからこそ、本学が志向するリベラルアーツ教育の意味があると考えます。そして、大学時代だけでなく、その後の人生においても学び続けてほしいと願っています。
――広告が多くの反響を呼んでいることについては
これだけの反響をいただけたことに驚いています。いろいろな評価をいただいていますが、率直に嬉しく思っております。
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