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「日本を鳥戻す!」 キレッキレなインコポスター、作者に聞きました
静岡県掛川市にある「掛川花鳥園」に貼り出されているポスターが、ツイッター上で注目を集めています。
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静岡県掛川市にある「掛川花鳥園」に貼り出されているポスターが、ツイッター上で注目を集めています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
静岡県掛川市にある「掛川花鳥園」に貼り出されているポスターが、ツイッター上で注目を集めています。インコを主役に、映画や雑誌の表紙、はたまた選挙ポスターをイメージさせる作風で作られているのです。制作したプロダクトデザイナーに話を聞きました。
1月中旬にツイッター投稿された4枚の画像。それぞれに異なるポスターが写っており、雑誌の表紙風にオシャレをした鳥が大写しになっていたり、戦隊モノ映画のような「トベルンジャー」だったり、「ストップ迷子」と書かれた選挙ポスター風だったり。
このつぶやきに対して、「インコ好きにはたまらない」「可愛すぎるしクオリティが高すぎて笑いが止まらん」といったコメントが寄せられ、リツイートは3千を超えています。
ポスターが掲示されているのは、花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク・掛川花鳥園です。しかし、これらは園のために作られたものではありません。売店で販売されている鳥グッズの制作者が作ったサンプルなんだそうです。
作ったのは、プロダクトデザイナーのTomo Yamashitaさん。車のデザインを中心に活動しながら、飼い鳥の魅力を伝えるグッズを制作しているそうです。
オカメインコ3羽とズアカハネナガインコ1羽と一緒に暮らしているというTomo Yamashitaさんに、ポスター制作の経緯について聞きました。
――いつごろから制作しているのでしょうか
2012年ごろから作り始めました。ポスターだけで現在24種類です。クリアファイルやポストカードを入れれば、もっとあります。
――作ろうと思ったきっかけは
もともとは、Twitterのネタとして作って上げていましたが、インコ飼いの皆様からの反響が大きく、「実際にポスターにしてほしい」という要望が多くなり、制作しました。実際作ってみると、部屋に貼っていただく方が多くて、びっくりしました。
――制作する上で心がけていることは
全てのポスターは人ではなく鳥たちの視線で制作していて、日頃から接していて感じることをベースに作っています。鳥の気持ちになって、鳥たちが言いそうなことを考えるのが一番難しくもあり、楽しい所でもあります。
画像は鳥の気持ちが出ている表情やポーズを使って、細かい所もこだわっています。例えば、3羽の鳥たちがこちらに向かって歩いてくるインコ党のUFOのポスターは、真ん中のオカメインコが羽を少し広げて内股で歩いています。これは、嬉しい時や興味のある時にするしぐさで、飼ってる方にはその辺のこだわりもわかっていただけると思います。
――掛川花鳥園以外にもポスターが掲示されている場所はありますか
ポスター類は全て自分のグッズとして製作したもので、どこかに依頼されて作ったものはありません。鳥グッズのショップやイベントで貼られたり、鳥の病院などに貼られていたり、ということはあるようです。
――鳥の魅力は
小さなころからインコや文鳥などを飼ってきましたが、大人になって真剣に向き合うようになって、鳥たちの知能の高さや感情の豊かさなど、改めて気がつくことがたくさんありました。日本では犬や猫のように一般的ではありませんが、ポスターを通じて飼い鳥たちの魅力を少しでも発信できたらと思っています。
――話題になったことについては
鳥飼いの方だけでなく、一般の方にも話題になっているようで嬉しいです。鳥は賢く、表情も豊かで、寿命も長く、飼い主によくなつき、すてきな家族の一員になることができます。鳥を飼うことがもっと一般的になって、幸せな鳥や飼い主さんが一人でも増えればいいなと思っています。
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