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東急ハンズ、ツイッターで好感度が急上昇 大雪めぐる投稿の内容とは
首都圏など各地が大雪に見舞われるなか、こうつぶやいた東急ハンズの公式ツイッターが話題になっています。
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首都圏など各地が大雪に見舞われるなか、こうつぶやいた東急ハンズの公式ツイッターが話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「東急ハンズに来ている場合ではありません。早めにご帰宅を」。首都圏など各地が大雪に見舞われるなか、こうつぶやいた東急ハンズの公式ツイッターが話題になっています。店舗の営業情報だけでなく、大雪警報が出たことを知らせたり、交通情報のリンクを貼ったり。どんな思いでつぶやいていたのか? 担当者に話を聞きました。
首都圏でも雪が降った22日、東急ハンズの公式ツイッターが、こんなつぶやきを投稿しました。
東京23区、多摩地区に #大雪警報 が発令されたようです。東急ハンズに来ている場合ではありません。早めにご帰宅を。
— 東急ハンズ (@TokyuHands) 2018年1月22日
その後も、「公共交通機関の運行情報はこちら」とリンクを貼ったり、各店舗の閉店時間繰り上げを知らせたり。最後はこんな投稿で締めくくりました。
関東地方の大雪に関する警報は解除されたようです。しかしながら、都心でもかなりの積雪があり、明日の朝、お出かけの際は注意が必要です。暖かくて、動きやすい服装と履物で。では、おやすみなさい。
— 東急ハンズ (@TokyuHands) 2018年1月22日
「東急ハンズに来ている場合ではありません」という投稿に対しては、「親切心を感じ、そして笑ってしまいました」「自社の利益よりも客の安全を優先する企業の鑑」といったコメントが寄せられ、リツイートは6千、いいねは9千を超えています。
「手羽さん」とも呼ばれる東急ハンズのツイッター。「手」を図案化したロゴが羽のように見えることから、そう呼ばれることがあるそうです。
どんな思いで「東急ハンズに来ている場合ではありません」とつぶやいたのか? ツイッター担当者に話を聞きました。
――今回のつぶやきのきっかけは
フォロワーさんにも返答した内容ですが、来店手段である交通機関が不安な状況で無理に来ていただくのではなく、ゆっくり楽しんでいただける機会に改めてご来店いただきたいという思いを、短いツイートで伝えようとしたら、あの内容になってしまいました。
――普段から防災情報などをつぶやくことはあるのでしょうか
あくまでも担当者ができる範囲に限ってですが、地震や台風などの情報で有益なことがあれば、公式アカウントでツイートすることもあります。ただし、その場合は本業の商売とは全く関係なく、担当者が市井の一個人として知らせてもらえたら有用だ、と感じた内容をツイートします。
――「東急ハンズに来ている場合ではありません」という表現にためらいはなかったのでしょうか
もう少し表現の仕方はあったかな、とは思いますが、非常事態に無理してまで立ち寄っていただいて、帰宅途中でいやな思いをされるようなことになるより、今日は買い物を諦めて帰宅された方が良いですよ、という呼びかけは、上司を含めて他のスタッフも同じ感覚で捉えていると思います。現に、自分のスマホを見せて「このツイートが結構好反応をいただいてます」と帰り際に報告しましたので。
――ツイートに対して、どのような反応がありましたか
肯定的に捉えていただいた反応ばかりで、しかも、多くの反響があって逆に戸惑いました。「今日は行けないけど、次は必ずハンズさんに行こうと思った」と言っていただける声を多くいただき、フォロワーのみなさんに励まされた格好になり、嬉しかったですね。
――雪が降った22日は、ちゃんと帰宅できたのでしょうか
勤務している本社事務所でも午後には帰宅命令が出ましたので、従業員の帰宅は問題なくできたと思います。私は19時ごろまで勤務して帰宅しましたが、混雑具合も運行状況も普段と変わらず帰宅できました。
――話題になったことについて感想を
そんなに反響があるとは予想していなかったので戸惑った、というのが正直なところです。フォロワーのみなさんの温かさがかたちとして感じられて、当社のブランドが愛されていると再確認させていただけました。
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