連載
#10 城崎広告「会社員のモヤモヤ」
「今夜は帰りたい…」忘年会二次会、角が立たない断り方ってあるの?
倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。
千歳原教次
40歳の営業部部長。経験豊富で、他人に厳しく自分にはより一層厳しい。趣味はオーディオとバイク。
猫渕渉
42歳の企画部部長。長年の経験で築いた人脈とそつのない仕事ぶりに定評あり。趣味は読書、お酒、料理。
倉知
千歳原
猫渕
忘年会には二次会がつきもの。そのまま楽しみたい人には問題ありませんが、「今夜は一次会で帰りたい」という人もいると思います。熱心に誘う上司を振り切って、帰宅するにはどうしたらいいか。昼夜合わせ年間400回の宴会幹事をしている、外食広報会の栗田朋一さん(46)に「角が立たない断り方」を聞きました。
仕事柄、色々な会社の広報担当者などと知り合うことが多く、平日はほぼ毎日交流会を開いているという栗田さん。「さぞかし、飲み会が好きなのでは」と話を聞いていたら、衝撃の一言が返ってきました。
「実は私、飲み会嫌いなんです」
交流会を開いているのは、「知人と知人をつなぎ合わせることで、新しい企画が生まれたり、仕事の幅が広がったりする『化学反応』が生まれるのが好きだから」。なので、宴会でお酒はほとんど飲まないそうです。
そして、二次会はめったに行かない、と言います。「一次会で密度の濃いコミュニケーションをしているのだから、二次会以降の必要性を感じないんです」。
そんな栗田さんに、雰囲気が悪くならない二次会の断り方を聞きました。まずは、「あらかじめ幹事に伝える」ことを挙げた栗田さん。「『明日の朝早くから大事な仕事がある』などと理由を一緒に話せば角が立たなくなります」。
「『そもそも二次会には行かない人』という固定イメージを植え付けておく」ことも有効なようです。「私の場合は自宅が遠いこともあって、二次会を断り続けていたら、今では誘われることもあまりなくなりました」
また、「一次会後に自然と姿を消す」というのも「全然ありだと思います」と話す栗田さん。一次会で盛り上がって、二次会へ強引に誘う人は、「誰が帰った」ということを翌日気にするわけではありません。「帰る方は少し後ろめたい気がするかもしれませんが、幹事に一言伝えておけば大丈夫です」。
一年を締めくくる忘年会だからこそ、お互いに嫌な思いをせず、楽しい時間を過ごしたいですね。
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