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えっ?JAXA地図に萌えキャラが! 話題の案内板、制作した職員に聞く
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「筑波宇宙センター」(茨城県つくば市)にある案内板が、ネット上で話題になっています。
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「筑波宇宙センター」(茨城県つくば市)にある案内板が、ネット上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「筑波宇宙センター」(茨城県つくば市)にある案内板が、ネット上で話題になっています。敷地内の建物の位置を説明した地図なのですが、遠目に見ると「萌えキャラ」が描かれているように見えるのです。「2年前に私が作り替えました」と話すJAXA職員に、案内板の前で話を聞きました。
先日ツイッターに投稿された、筑波宇宙センター内の案内板を写した画像。
展示館「スペースドーム」や、H2ロケットの実機が展示されている「ロケット広場」などの位置関係を示す地図になっていますが、離れた位置から写したものを見ると、髪色がピンクの女の子のキャラクターが描かれているように見えます。
この投稿に対して、画像をもとにキャラクターの輪郭をはっきり描く人や、自分が見えたイメージをイラスト化する人などが相次ぎ、リツイートは2万2千、いいねは2万8千を超えています。
実際に現地に行ってみると、スペースドームに向かう途中で案内板を発見。
近くで見るとただの地図ですが、少し離れて斜めの角度から目を細めると、萌えキャラが浮かび上がってきました。
「この案内板は2015年に私が作り替えたものです」と話すのは、広報部所属のデザイナー、砂見吏佐さんです。
最初に案内板が設置されたのが2013年。こちらも砂見さんが手がけましたが、図面をなぞっただけのものだったため、「わかりにくい」といった意見が寄せられたそうです。
作り替えるにあたって気をつけたのが、周囲の様子などをより詳しく描き込むことでした。通路などに植えてある木々も描いて、色分けされた歩道も実際と同じピンク系の色で再現しました。
その結果、ロケット広場周辺の木々が女の子の「目」に、ピンク色に塗られた歩道部分が「輪郭」に見えるようになったのです。
「まったく考えていなかったので、ただただビックリしています。大変なことになっているな、と思いながらツイッターを見ていました」と砂見さん。
取材に同席していた広報部参事の原田克己さんはこう話します。
「注目されるのは、とてもありがたいです。宇宙の研究開発やJAXAの取り組みについて興味がなかった方が関心を持っていただくきっかけになればうれしいです。案内板はセンターが開いている時間帯は自由に見学できますので、ぜひ実物を確かめてください」
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