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「永遠に生きられたら、生きる?」 未来館チケットの『問い』話題に
日本科学未来館の入館チケットの裏面に書かれた問いかけが、ツイッター上で注目を集めています。
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日本科学未来館の入館チケットの裏面に書かれた問いかけが、ツイッター上で注目を集めています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
「永遠に生きられたら、永遠に生きるだろうか?」。日本科学未来館(東京都江東区)の入館チケットの裏面に書かれた問いかけが、ツイッター上で「センスが良すぎる」「深い」などと注目を集めています。全部で8種類あるという文章は、どんな狙いで掲載されているのか? 担当者に話を聞きました。
今月7日、「科学未来館のチケットどきっとした」という文言とともにツイッター投稿された画像。
そこには、大きくアルファベットで「Q」と書かれていて、その中に「永遠に生きられたら、永遠に生きるだろうか?」とあります。
この投稿に対して、「これはユーモラス」「哲学」といったコメントが寄せられ、リツイートは5千、いいねは9千を超えています。
日本科学未来館の広報担当者によると、チケット裏面に「問いかけ」の掲載を始めたのは2016年4月。常設展の大幅なリニューアルがきっかけでした。
「このリニューアルは、科学技術をとりまく環境の変化に対応するとともに、これからの科学館が果たすべき役割を視野にいれたものでした」
展示を通して科学技術に関する知識や情報を提供するだけでなく、来館者一人ひとりに科学技術や地球の未来を考えてもらい、さらには行動につながっていくような場を提供したい、という思いが込められているそうです。
「そんな一人ひとりの行動の積み重ねが、未来を変える原動力になれば、という願いがあります」
文章は全部で8種類あり、未来館スタッフと公式スマホアプリ「Miraikanノート」を制作したチームが、共同で考えたといいます。
「問いかけ」はチケットの裏面だけではありません。
3階の常設展示「ノーベルQ ノーベル賞受賞者たちからの問い」では、未来館を訪れたノーベル賞受賞者から寄せられた「来館者にいつまでも考え続けてもらいたい問い」を紹介。
スマホアプリ「Miraikanノート」では、「宇宙人と会ったら、何して遊ぶ?」などのテーマに沿って展示をまわることができます。
ツイッターで話題になったことについて、広報担当者はこう話します。
「こうして話題にしていただけて、大変うれしいです。今回のツイッターで未来館を知った方にも実際に未来館に足を運んでいただき、お互いのチケットを見せ合いながら、その問いについて話し、新たな『問い』をお客様ご自身で見つけていただけたらうれしいです」
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