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ビール売り子がピットイン、まるでF1! 神宮球場の舞台裏動画が話題
野球場の観客席で生ビールを販売する「売り子」。その舞台裏を紹介した動画が話題になっています。
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野球場の観客席で生ビールを販売する「売り子」。その舞台裏を紹介した動画が話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
野球場の観客席で生ビールを販売する「売り子」。その舞台裏を紹介した動画が話題になっています。まるでF1のピットイン作業のように、背負っているビール樽を入れ替えてもらい、その間に水分を補給。提供用のカップを補充して再び客席へと向かう様子が収められています。動画を投稿した明治神宮野球場の担当者に話を聞きました。
8月下旬、明治神宮野球場のツイッターアカウントが投稿した動画。そこにはこんな文言が添えられています。
動画に映っているのは、ビール樽を担いだまま、カウンターに背を向けながら中腰になる売り子の女性。手際よく後ろで男性スタッフが樽の交換作業を始めます。
その間に、別のスタッフから手渡された飲み物を口に運んで水分補給。さらに提供用のカップも補充します。
ここまでにかかった時間は約30秒。男性スタッフの「オッケー!」のかけ声を受けて、「いってきまーす!」と再び客席へ向かいます。
この投稿に対して、「ピットでのタイヤ交換みたい」「頑張ってください」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万1千、いいねは2万9千を超えています。
【明日は生ビール半額ナイター】ビールの売り子の裏側を公開!背負っている樽が空になった売り子は、一度基地に戻って樽を交換。その隙に水分補給をし、すぐに出発!多い時は1試合で15回程度入替をするそうです!明日もたくさんのお客様にビールをお届けします☆ #神宮球場 #swallows pic.twitter.com/hKrLmfPOH7
— 明治神宮野球場(公式) (@jingu_stadiumpr) 2017年8月24日
どんな狙いで今回の動画を投稿したのか? 明治神宮野球場の販売担当者に話を聞きました。
――動画の狙いを教えてください
「毎年夏の時期に行っている、プロ野球『生ビール半額ナイター』の告知の一環として、普段はなかなか見ることができない、売り子の裏側を紹介するために撮影しました」
――売り子が担いでいる生ビールの樽は何リットル入るんですか
「ビールメーカーによって異なりますが、動画に写っている樽には7リットルのビールが入ります。サーバーなども含めて、売り子が背負う総重量は12~13kgとなります」
――1日にどれくらい売れるんでしょうか
「サーバー形式で提供している生ビールとレモンサワーの合計になりますが、1日平均1万杯ほど売れます。生ビール半額ナイターでは、過去最高となる1試合6万杯の販売を目標としています」
――売り子何人ぐらいで1万杯売るんですか
「約100人です」
――F1のピットインのような方式を採用している理由は
「短い時間の中で一人でも多くのお客様に提供できるよう、時間短縮の狙いがあります。また、入れ替える荷物は10kg以上あるため、売り子の負担軽減にもつながっています」
――反響は
「近頃メディアなどで売り子が話題になることが多いこともあり、今年3月から開始したTwitterの投稿の中で最も多くの反響をいただきました。予想以上の反響をいただき、とても驚いています」
――話題になったことについては
「多くの方にご覧いただき嬉しく思っています。皆様にお楽しみいただけたのであれば幸いです。今後も、普段目にすることの無い球場の裏側を発信していきます。9月13日の東京ヤクルト対中日戦にて、今シーズン最後の生ビール半額ナイターが開催されますので、この機会にぜひご来場いただければと思っております」