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花咲徳栄が優勝、まだある!埼玉の日本一 晴れの日・ヒョウ柄好き…
「特徴がないのが特徴」と言われがちな埼玉県が、ついに日本一になりました。全国高校野球選手権大会で花咲徳栄が優勝、県勢として初の快挙に地元は喜びにわいています。日ごろ、何かと見下されているように感じている埼玉県民ですが、日本一は高校野球だけではありません。「晴れの日が多い」「ヒョウ柄を買う人も多い」「古墳がでかい」。埼玉の日本一を集めてみました。
埼玉県は、晴れの日が驚くほど多いです。
2014年の快晴日数は64日で全国1位。2位の静岡県の51日を大きく引き離しています。
その理由は地形です。太平洋側の雨雲が、東京などの沿岸部でひとしきり雨を降らせ、埼玉に来る頃には弱まっていることが多いそうです。
30年ぶりの復刊で話題になった埼玉県の県民性を刺激するギャグ漫画「翔んで埼玉」では、東京都民が埼玉県民を見下す設定でしたが、雨については、東京に押し付けていたようです。
日本で最もヒョウ柄のアイテムを購入しているのは埼玉県民。ファッション通販「ZOZOTOWN」の運営会社が2015年8月から2016年7月の1年間の販売データを調査したところ、そんな衝撃の事実が明らかになりました。
「ヒョウ柄といえば大阪」ではなく「ヒョウ柄は埼玉」だったのです。
調査によると、埼玉県民の買い物の特徴は、「色」「価格」などを抑えて 「デザイン・柄」と回答した人が83.8%と最も多かったそうです。
埼玉県は墓もでかいです。
墓といっても、今から1500年ほど前の古墳。行田市にある丸墓山古墳です。
6世紀前半の築造と推定されていますが、埋葬施設は未発掘のため確かな年代は不明です。直径105メートル、高さは19メートルあり、円墳の中で日本最大を誇っています。
ちなみに、丸墓山古墳がある地名は「行田市埼玉」。埼玉県の県名発祥の地としても知られています。
埼玉県には日本一「狭い市」があります。
中山道の宿場町として栄えた蕨市です。現在は、東京のベッドタウンとして発展していますが、市域面積が5.11平方キロメートルしかなく全国で一番ちっちゃい市です。ちなみに、人口密度が全国で最も高い市でもあります。
蕨市は成人式の発祥の地としても知られています(所説あり)。 終戦直後の1946年11月22日、当時の蕨町青年団が20歳を迎えた若者を集めて、祖国の再建を激励したと伝えられています。
埼玉県は自転車王国です。
関東財務局が2013年に作成した資料によると、埼玉県内の自転車普及率(人口100人あたりの自転車保有台数)は都道府県別で全国1位と高く、警察も自転車事故防止に力を入れています。
一方、自転車王国としてのイベントにも力を入れています。さいたま新都心などで「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」には、ツール・ド・フランスで賞を獲得した選手ら、トップクラスの選手が出場する大会になっています。
埼玉県は昼に人がいません。
国勢調査によると、埼玉県の昼夜間人口比率(夜間人口100人当たりの昼間人口)は、88.6と全国で最も低くなっています。
ちなみに、最も高い、つまり昼間の人口が最も多いのは東京都で、118.4です。
通勤通学などで東京に通う人が多く、ベッドタウンとしての埼玉県の特徴が現れています。
埼玉県には日本一、というか世界一の「地下神殿」があります。
春日部市の地下50メートルに造られた人工河川である首都圏外郭放水路です。
台風などで周辺の河川が増水した時、直径10メートル、長さ6・3キロの地下トンネルに水を取り込んで江戸川に逃がすことを目的に、2006年に完成しました。
その姿はまるで「地下神殿」。天井までの高さ18メートルは、5、6階建てのビルに相当します。幅78メートル、長さ177メートルはサッカーグラウンドより広く。重さ500トンの柱が59本並ぶスケール感は日本一のみならず世界一の規模だと言われています。
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