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オチが予想の斜め上! 動画「JKに声かけてみた」、撮った芸人に聞く
あるお笑いコンビがツイッター投稿した動画が注目を集めています。
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あるお笑いコンビがツイッター投稿した動画が注目を集めています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
あるお笑いコンビがツイッター投稿した動画が注目を集めています。タイトルは「JKに声かけてみた」。女子高校生らしき人物に後ろから声をかけてみると、思いがけないオチが待っていた……という内容で、海外から「権利を買いたい」といった問い合わせも寄せられているそうです。どのようにしてこの動画が生まれたのか? コンビの2人に話を聞きました。
JKに声かけてみた pic.twitter.com/xUIo9sA1Y6
— エーデルワイス門田樹 (@kadotaitsuki) 2017年7月25日
7月25日にツイッター投稿された9秒の動画。住宅街を歩く女子高校生らしき後ろ姿が映っています。
リュックを背負って、向こうに歩いていく女子高校生に対し、動画を撮影している男性が「ねぇ、ねぇ、おねーさん」「ねぇってば~」と声をかけます。
「もしかして、女子高校生ではなく男なのでは」というオチが思い浮かびますが、ここで予想を裏切る展開に。
突然、後頭部の髪をかき分け、そこから男の顔が現れて「なに?」と返事します。実はリュックを背中ではなく前で背負い、顔を長髪で覆いながら後ろ向きに歩いていたのです。
この動画に対して、「発想が天才」「予想外すぎてめっちゃビビった」といったコメントが寄せられ、リツイートは6万6千、いいねは11万を超えています。
海外のサイトからは「この動画の権利を売ってくれ」という問い合わせもきているそうです。
動画を投稿したのは、お笑いコンビ「エーデルワイス」の門田樹さん(33)。女子高校生の格好をしているのが、相方である稲田大三さん(34)です。
今回のネタを思いついたきっかけについて、門田さんはこう振り返ります。
「電車の座席で稲田がリュックを前にして寝ている姿を見て『前と後ろが逆に見えるな』と思ったことがあったんです」。
撮影に至ったタイミングも、偶然が積み重なったものだったと稲田さんは言います。
「YouTubeでトーク番組をやっているんですが、この日はスタジオを予約するのを忘れて、後輩芸人の家にいたんです。後輩がコントで使うセーラー服と、むかし自分が後輩にあげたリュックを見つけて、『これで何か動画を撮ろう』となったんです」
学生時代に映像制作を学んでいたという門田さん。どうやったら後ろ向きに歩いていることがバレないか? どのタイミングでオチを持ってくるか? あれこれ考えた上で、あえてシンプルな構成にしたといいます。
「足がはっきり見えると、すぐにバレてしまうので、極力映らないようにしました。手を後ろに組んで、ひざをできるだけ曲げずに、と注文を出して、30分ぐらいかけて20回は撮り直しました。決め手は稲田の最後の表情ですね。途中、子どもが通る度に、トラウマにならないよう撮影を中断しました」(門田さん)
撮影したものの、どこで使うかは決めておらず、1カ月近く門田さんのiPhoneの中に放置されていました。
ツイッター投稿したのは7月25日。翌日開催するお笑いライブの告知への反応がイマイチだったため、「何かウケるものを」と思い、スマホの中にあった動画を投稿したそうです。
「アルバイトに向かう途中、日比谷線の車内から投稿しました。バイトの休憩中に通知をみたら、すごいことになっててビックリしました」と門田さん。
稲田さんは「芸人仲間から『すごいね』と言われたとき、正直、この間のパチンコで勝ったのを見られてたのかなと思いました。門田が動画をアップしてたことも知らなかったくらいですから」。
ツイッターが反響を呼んだことで、翌日のライブにお客が殺到するのでは? そんな期待を持って舞台に上がると、観客は5人しかいなかったそうです。
「何万人も見てくれてたはずなのに……。ツイッターから自作Tシャツを売っているサイトへのリンクも貼ってあるんですが、こちらは1枚も売れませんでした」と門田さん。
2人がコンビを結成したのは2008年。きっかけは、ネット上に書き込まれていた「相方募集合コン」でした。
池袋に集まった約30人で飲みながらコンビを決め、2人は「グリーングリーン」として活動することに。
その後、同じ名前のコンビがいることを知って「エーデルワイス」に改名。
「同じジャンルの歌を検索して、グリーングリーンよりランキング上位にエーデルワイスがあったので決めました。もちろんグリーングリーンより上になる、という意味を込めて」と門田さん。
それを聞いた稲田さんは「エーデルワイスは高いところに咲く花ですから」と付け加えます。
かつて、「エンタの神様」の収録はしたものの、放送されず。「爆笑オンエアバトル」では最下位に。現在は八王子と北千住を中心に週1~2回ライブ活動をしています。
今後については、それぞれこう話します。
「事務所の先輩方のように、芸人として売れて、それから映画を撮りたいです」(門田さん)
「髪を切るコントもあるので伸ばし続けていますが、あと2~3本ヒットが出て人気になったら、その必要もなくなる。そしたらバッサリ切りたいですね」(稲田さん)
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