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『カップヌードル煙突』蒸気の下は… 関東工場の遊び心、日清に聞く
カップヌードルで知られる日清食品の関東工場が、ネット上で話題になっています。
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カップヌードルで知られる日清食品の関東工場が、ネット上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
カップヌードルで知られる日清食品の関東工場(茨城県取手市)が、ネット上で話題になっています。注目を集めているのは工場に設置された「煙突」。先端部分に巨大なカップヌードルのオブジェのようなものが取り付けられていて、蒸気が出る様子がまるで3分待ってフタを開けたときのように見えるのです。いったい何のために設置したのか? 日清食品ホールディングスに聞きました。
今月7日、ツイッターに投稿された関東工場の画像。
煙突の先端部分にカップヌードルのオブジェのようなものが設置されていて、蒸気が上がっています。まさに、カップヌードルにお湯を注いで3分待ち、フタを開けたときに出る湯気のように見えます。
この投稿に対して、「これは、可愛い」「近場なら見に行きたい」「湯気が出ていると嬉しさ倍増」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万1千を超えています。
いったいいつから設置され、どんな狙いがあるのか? 日清食品ホールディングスの広報担当者に話を聞きました。
――煙突にカップヌードルがついたのは、いつですか
「1983年です」
――大きさはどれくらいですか
「高さは6m、カップ上面の直径5.4m、カップ底面の直径3.6mと巨大です。素材は鋼板です」
――取り付けた狙いは
「カップヌードルの工場だと一目でおわかりいただくため、象徴として作られたものです。当時の記録が残っていませんので確かなことはわかりませんが、『カップヌードルから湯気が上がっているように見える』という遊び心もあったと思います」
――関東工場で生産している主な商品は
「カップヌードルや日清のどん兵衛など、弊社のインスタントラーメンの製品です」
――あの煙はカップヌードル製造に関連するものですか
「カップヌードルに限らず、インスタントラーメン全般の製造において、麺を蒸気で蒸す工程や、蒸した麺を油でフライする工程において水蒸気が発生しています。白く見えるのはこの蒸気です」
――蒸気が出ている状態はいつ見ることができますか
「工場でインスタントラーメンの製造を行っている平日の日中、ほぼ毎日ご覧いただけると思います」
――他の工場にも同様のものはありますか
「煙突はこの関東工場だけですが、滋賀工場と下関工場、そしてグループ会社の札幌日清には『カップヌードル型の高架水槽』があります。これらもほぼ同じ大きさです」
――話題になったことについては
「30年以上も前に作ったもので、我々にとっても空気のような存在でしたが、このたび話題になり、驚きながらも大変嬉しく思っています」
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