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「ママ友、怖くないよ」 実体験を漫画に、共感の声続々 作者に聞く
「ママ友」という言葉を聞いてどんなイメージが浮かびますか?
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「ママ友」という言葉を聞いてどんなイメージが浮かびますか?
【ネットの話題、ファクトチェック】
「ママ友」という言葉を聞いてどんなイメージが浮かびますか? 「めんどくさい」「格差」「いじめ」など、ネガティブな印象を持つ人も多いかもしれません。そんななか「ママ友の実態」を描いた漫画が注目を集めています。化粧もほどほどに自宅に集まって談笑するなど、「ユルい実情」が描かれています。「怖い話は話題に上がりやすいので、私のまわりの実態を描きました。不安を感じているお母さんの参考になれば」と話す作者に取材しました。
今月17日、「『ママ友こわい』話はよく見るけど、『ママ友こわくない』話はあまり無い気がしたので描いてみました」という文言とともに、ツイッター投稿された4ページの漫画。
「ホームパーティー」と聞くと豪華なイメージですが、実態は化粧もほどほどに適当に集まって片付けをして談笑。冷凍食品や市販品をうまく使った料理を子どもたちに食べさせ、遊んでいる間に情報交換する様子が描かれています。
他にも、実家から送られてきた品や頂きものを物々交換したり、なくした幼稚園からのお便りを融通し合ったり。
とはいえ、トラブルがないわけではありません。そこに触れつつ、「だいたいの人は平和に過ごしてます。ショッキングな話の方が拡散されやすいから」。
そして、話しかけづらいという人に向けて「同じ年の子どもがいるからには、似たような育児経験や悩みを抱えてここ数年生きてきたわけで、何かしら共通の話題はあります」とアドバイス。
最後は「基本的に金銭感覚・常識が同じ範囲のママさんならうまく付き合えると思います。良き人間関係が築けることを祈っております!」と結ばれています。
この投稿に対し、「うちも概ねこんな感じ」「わかる。緩さが大切」といった共感の声が寄せられ、リツイートは1万5千を超えています。
漫画を描いたのは、育児4コマブログ「いっちょまえ姉妹を育てています」を書いている「アラサー兼業主婦」のあね子さんです。どんな思いで漫画を描いたのか? 詳しく話を聞きました。
――今回の漫画を描こうと思ったきっかけは
「この4月に娘が小学校に上がり、新たな環境・保護者の輪に入ることになりました。その時にふと、幼稚園入園前のママ友について不安があった時期を思い出し、同じように不安を感じているお母さんに向けて参考になればいいなと思い、描きました」
――あね子さんの実体験に基づいているのでしょうか
「全部実話です。パーティーの様子など、ありのまま描いています」
――描く上で心がけたことは
「ママ友は良いものですが、『絶対いた方がいい!』みたいに押しつけがましくは描きたくなかったので、気を付けました。『いなくても大丈夫だけど、いたら楽しいこともある』くらいの感覚で伝えたかったんです」
――ママ友としてつきあっていくなかで必要なもの、大切にした方がよいものは
「『無理しないこと』ですかね。何か頼まれごとがあったとき、無理して引き受けたりすると、不満になるじゃないですか。自分ができる範囲で貢献できればいいと思います。忙しい時は正直に『ごめん』って断れる仲の方がいい。ただし、周りに頼りっぱなしはよくないので、バランスが大事です。『お互いさま』の気持ちも大切に」
――「ママ友がいてよかった」と思った瞬間はどんな時ですか
「園や学校の行事で、知ってるママ友に会うとホッとしますね。1人だと緊張する場でも安心します。あと、上の兄弟がいる子のお母さんには学校の役員の話とか、いろいろ教えてもらって本当に助かっています」
――「緊張が少しほどけました」「私もこんな感じでした」といったコメントが寄せられています
「公開する前は、私の周りがフランクなだけで『ふつうはこんなに平和じゃない!』って感想ばっかり来たらどうしようかと不安でしたが、同意してくれる方が多くて安心しました。それと、やはり怖い話・トラブルは話題に上がりやすいけど、平和にしている話はあまり表に出てこないものだなと感じました」
――これからママ友を作ろうとしている人たちに向けてメッセージを
「ここまでママ友の良い面を伝えてきました…が!! 無理して友達をつくろうとしなくて大丈夫です! 私は特にコミュニケーション能力が高いわけではないのですが、公園や児童館でよく会うお母さんだったり、クラスの係で一緒になったお母さんだったり、会話や係の仕事で接する中で、『気が合うな。話してて楽しいな』と思えるお母さんたちと、徐々に友達になりました。無理せず、自然体で向き合える人と友達になれたら、長く良い関係でいられると思います。リラックスして過ごしてくださいね」
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