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「探し物が見つからないなら旅に…」 ANAの404エラーページが話題に

全日空(ANA)のホームページのちょっとした遊び心が、ネット上で話題になっています。

ページが表示できなかったときに出る「404エラー」と呼ばれる画面。
ページが表示できなかったときに出る「404エラー」と呼ばれる画面。 出典: 全日空提供

目次

【ネットの話題、ファクトチェック】

 全日空(ANA)のホームページのちょっとした遊び心が、ネット上で話題になっています。探していたページが表示できなかったときに現れる「404エラー」と呼ばれる画面です。通常であれば「お探しのページは見つかりませんでした」といった文字が表示されるだけですが、「何もかも忘れて空の旅に出ませんか?」といった文字や関連リンク、退役したボーイング747の画像が表示されるのです。狙いについて聞きました。

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ページの全体はこんな感じです
ページの全体はこんな感じです 出典: 全日空提供

何もかも忘れて空の旅に出かけませんか?


 ポータルサイトなどから検索してたどり着いたANAのホームページ。そのページが削除された場合などに、こんな文言が書かれた画面が表示されます。

 「ページが見つかりません お探しのページは、移動または削除された可能性があります」

 その下にはこんな文章が続きます。

 「どこまでも広がる青い空。この広い空の中から探し物を見つけるのは難しいですね。そんな時には何もかも忘れて空の旅に出かけませんか? きっと新しい発見があなたを待っているはずです」

 さらに下には、『国内の旅に出る』『海外の旅に出る』とリンクがあり、それぞれ押すと国内線・国際線の予約画面に遷移する仕組みです。

 背景は青空で、右側には退役した機体であるボーイング747が写っています。

 今月12日、この画面を写した画像がツイッターに投稿されると、「このセンスいいなあ」「ANAのことが好きになりました」「747が使われてるのがポイント高い」といったコメントが寄せられました。

withnewsの場合はこんなページが表示されます
withnewsの場合はこんなページが表示されます

マーケティング室の担当者に聞きました


 どういった理由でこのような画面を準備したのか? マーケティング室の担当者に聞きました。

 ――いつごろからこのようなページが表示されるようになったのでしょうか

 「2016年9月に行ったウェブサイトリニューアルと合わせて、404ページもリニューアルしました。スマートフォンやタブレットなどデバイスに合わせた最適表示機能に加え、日本語だけでなく、英語を含む合計12言語に対応しています」

 ――文字だけでなく、機体写真やリンクをつけた狙いを教えてください

 「『ページが見つからない』というネガティブな印象を少しでも払拭できるよう、テキストだけでなく弊社の機体写真を採用しました。インデックスリンクや検索窓の設定背景は、404ページへたどり着いた方が、本来探している情報にもう一度はじめからやり直さずともたどりつけるよう、導線として設定しました」

日本の航空会社の旅客機として最後のフライトを終え、放水で祝福される全日空のボーイング747型機=2014年3月31日、羽田空港
日本の航空会社の旅客機として最後のフライトを終え、放水で祝福される全日空のボーイング747型機=2014年3月31日、羽田空港 出典: 朝日新聞

ボーイング747の理由は


 ――「何もかも忘れて……」というとてもユニークな文言はどのようにして生まれたのでしょうか

 「リニューアル前はテキストだけのページで、お客様がANAに求めているものとは違うのではと考えていました。リニューアルにあたって、お客様が旅に求めるであろう非日常感を感じられるユニークなテキストを使いながら、404ページを起点に旅に出たいという目的が達成されることを第一に考えました」

 ――機体はボーイング747ですね

 「はい、2014年3月末に退役したボーイング747で間違いありません。現在はANAの機材としては現存しないことと、404の『NotFound』と掛け合わせ、あえて退役機種を選びました。ボーイング747はANAの機材の中でも人気のあった機材です。現存しないページにたどり着いた方にも、その偶然を楽しんでいただきたいという弊社の想いを込めました」

 ――ネット上で話題になっていることについて感想を

 「本来は閲覧されるべきページではないため、話題になったことには驚きました。閲覧された方の旅のサポートにつながり、そしてANAのことを好きになっていただけるきっかけになれば、何よりです」

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