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子どもをだしに使うとは… 農水省の和食冊子、人文字の表紙が話題に
農林水産省の冊子が、ツイッター上で話題になっています。
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農林水産省の冊子が、ツイッター上で話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」。学校給食での和食提供に関する取り組みを紹介した農林水産省の冊子が、ツイッター上で話題になっています。表紙には、子どもたちが並んで「だし」の人文字を作った写真が使われており、文字通り「子どもたちをだしに使っている」のです。農水省に表紙の狙いを聞きました。
冊子のタイトルは「和食給食」。全国の和食料理人が学校を訪問したり、調理講習会を開いたりした様子などが収められており、和食の根幹である「自然の尊重」といった考え方にも触れています。
また、和食の重要な要素である「出汁(だし)」とはどんなものなのか、学校給食向けの出汁のひき方はどのような方法があるのか、といった点も紹介しています。
表紙には、副題「食べて学ぶ日本の文化」という文字とともに、子どもたちが校庭に並んで「だし」の人文字を作った写真が使われています。
今月4日、この表紙の画像が「子供をだしにしやがって...!」という文章とともに投稿されると、「うまい」「文字通り」といった反応が寄せられ、リツイートは2万5千を超えています。
農水省の食文化・市場開拓課和食室によると、この冊子は第3弾として作られた平成27年度版です。
どうして、人文字の「だし」を表紙に使ったのか? この点について担当者はこう説明します。
「和食の良さを子どもたちに伝えるにあたって、まずは、子どもたちを表紙にして面白いことができないかと考えました。そこで浮かんだアイデアが人文字で、漢字で『和』と作ることを検討したのですが、今回の冊子は出汁がテーマになっていたので、このようになりました」
「出汁の魅力を伝えるために、子どもたちをだしにする」というジョークの意味を込めたのか? この点については「実はそういった意図はありませんでした。話題になったことに驚いています」とのことでした。
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