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キリンの首、飼育員が伸ばすの? 話題の「秘密のお仕事」作者に聞く
先日ツイッターで話題になった『飼育員の秘密のお仕事マニュアル』というイラストを知っていますか?
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先日ツイッターで話題になった『飼育員の秘密のお仕事マニュアル』というイラストを知っていますか?
【ネットの話題、ファクトチェック】
先日ツイッターで話題になった『飼育員の秘密のお仕事マニュアル』というイラストを知っていますか? 「キリンの首は飼育員が長く伸ばしていた」「パンダはもともと真っ白だけど、おにぎりを与えて白黒にしている」といったジョークを絵で表現したものです。毎回どのようにしてネタを探し、イラストを描いているのか? 作者に聞きました。
今年の3月上旬、2015年9月にツイッター投稿された画像が再び話題になりました。
添付された画像は3枚で、それぞれ「キリンの首を長くする仕事」「パンダを白黒にする仕事」「カンガルーにポケットをつける仕事」となっています。
「キリンの首を長くする仕事」のイラストには、こんな文字が添えられています。
この2年前の投稿のリツイートはさらに伸びて、7万6千を超えています。
これらのイラストを描いたのは、滋賀を中心にイラストレーターとして活動しているhiroshikiさんです。ワニブックスが運営するサイト「WANI BOOKOUT」で『飼育員の秘密のお仕事マニュアル』を連載しています。
週1回のペースで新作を発表していて、「シマウマにシマをつける仕事」や「スカンクにおならを教える仕事」など、ユニークな作品が並んでいます。それぞれに成功例と失敗例、失敗した場合の対処法や飼育員日誌を添えるなど、工夫も凝らしてあります。
どのような手法で制作しているのか? 作者のhiroshikiさんに話を聞きました。
――「飼育員の秘密のお仕事マニュアル」を始めたきっかけは
「もともと別の動物シリーズを制作していて、新しいシリーズを作りたいと考えていた時、ふとキリンを見て『どうやって首を伸ばすか考えてみよう』とひらめいて、今の形になりました」
――なぜ動物だったのでしょうか
「動物は特徴が様々で、描いていて楽しいからです。また、動物の方がたくさんの方に楽しんでもらえるのかなと思っています」
――動物のチョイスはどのように決めているのでしょうか
「身体に特徴のある動物を中心に選んでいます」
――どうやってネタを考えているんですか
「まずは動物を探して、その特徴を見て『こうやったらこの形になるんじゃないか?』というのが思いついたら描いています」
――『もし失敗してしまったら』『飼育員日誌』なども自分で考えているのでしょうか
「どちらも自分で考えています。『もし失敗してしまったら』は、失敗したままだと動物が可哀想なので、戻す方法も考えてみました。『飼育員日誌』は、日誌をつけることで、よりマニュアルが本物っぽい感じになるとワニブックスの担当者からアドバイスを受けて生まれました」
――作る上で心がけている点や工夫は
「イラストだけではなく、何か楽しめる要素もプラスしたイラストになるよう心がけています。思わず指さしてツッコミたくなるような、そんな絵になるよう考えています」
――これまで発表した中で「これは」という自信作は
「『パンダ』と『ヘビ』です。おにぎり模様になったパンダと、長いヘビを横長にするやつはいないだろう!という謎の自信があります」
――2年たって再びツイッターで話題になっていることについては
「いいねが増えてきたなぁと思っていたのですが、話題になっていることを知りませんでした。驚いています」
――「これは言っておきたい」ということがあれば
「この秘密の仕事はすべてフィクションですので信じないでね! それと、私のイラストを応援してくださる方にありがとうと言いたいです」
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