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地方バスとミニ四駆がコラボ、その意外な理由 カギ握る30~40代男性
九州のあるバス会社が4月1日、タミヤとコラボしたミニ四駆を発売します。
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九州のあるバス会社が4月1日、タミヤとコラボしたミニ四駆を発売します。
九州のあるバス会社が4月1日、タミヤとコラボしたミニ四駆を発売します。同じ乗りものという点は共通していますが、なぜバス会社がミニ四駆なのでしょうか? そこにはバス利用増に向けた仕掛けと、担当者の熱意がありました。
路線バスやタクシーなどを手がけている宮崎交通(宮崎市)が4月1日に発売する「ミニ四駆PRO ブラストアロー 宮交バスカラースペシャル」。
この商品は、タミヤが販売している「ミニ四駆PRO ブラストアロー」に、宮交バスをイメージした青と水色のオリジナルステッカーを同封したものです。箱は通常品と同じですが、バス停の標識をモチーフにしたオリジナルのシールが貼られています。
価格は税込み1000円で、限定500台を宮崎駅バスセンターなどの窓口で販売します。3月26日には、宮崎市の宮交シティで一部先行販売も実施しました。
コラボを企画したのは乗合業務課の日高聡さん(37)。自身もミニ四駆が大好きで、何台も所有している愛車「エンペラー」で大会にも参加しています。
なぜ、バス会社がミニ四駆だったのか? 日高さんに聞くと、こんな答えが返ってきました。
「ミニ四駆は、子ども時代に夢中になった30~40代男性を中心に盛り上がっています。一方で、宮交バスの利用率の低い世代も同じ30~40代男性なんです。ミニ四駆を通じて、もっとバスを身近に感じてもらえないかと考えたんです」
アイデアを持ち込むと、タミヤの担当者も快諾。「日高さんの熱い思いが伝わってきましたし、宮崎交通さんのお役に立てて、ミニ四駆の魅力も伝わる、互いにとって良い企画だと思いました」と振り返ります。
商品を販売するだけでなく、バス利用増に向けた仕掛けも考えました。
このミニ四駆を、ICカード「スターnimoca」「クレジットnimoca」にチャージされた電子マネーで決済すると、nimocaポイントを100ポイントプレゼントするキャンペーンです。
ICカードを持っていない人には、この機会に作ってもらいたい。ポイントを付与することでバスを利用しやすい状況にもっていきたい。そんな狙いがあります。
「ネットでの反響も大きく驚いています。ミニ四駆をきっかけに宮交バスを知っていただき、利用していただきたいと思います」と日高さんは話します。
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